春うらら忙中閑を綴る亀井静香油絵展 闘将の「動と静」

掲載号 06年03月11日号

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 春の陽気に誘われた8日(水)衆議院議員、亀井静香さんの油絵展が尾道市土堂町のアーケード商店街にある尾道絵のまち館で始まった。14日(火)まで午前10時から午後7時(最終日は午後3時)。

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 忙中閑をつくっては政局を離れアトリエで絵筆をにぎる亀井代議士。素人ばなれした画風は観賞に値する。会場入口は、こわもての闘将のイメージを払拭するアトリエの亀井さんをとらえたパネル。無心でキャンパスに向い合った表情から情にもろく優しい人柄がうかがえる。

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一階正面の「吉野山」のサクラ吹雪に書き込まれた一句

何故に心惹かるる櫻花
咲くを惜しまず
散るを惜しまず

 運輸、建設大臣から政調会長へと駆け登った亀井さん。志帥会の領袖として自民党総裁選、郵政民営化に対抗した心情、決意が塗沫され来場者の足をとどめていた。

 溜め息がもれていたのは2階の「静と動」を感じさせる作品。なかでも、白菜やナス、赤ピーマンを新鮮な水もしたたる光沢で描いた「野菜」。静寂のたたずまいに吸い込まれる「修善寺」。一転して燃えさかる「赤富士」など、政治家、亀井静香の足踏をたどりながら観賞すると絵の裏側が見えて楽しさを倍増するだろう。

村上幹郎

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