傍目八目

掲載号 06年02月11日号

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 びんご圏の中から因島市が消えて福山、尾道、三原、府中の4極体制となった。かつて備後工特地域といわれたエリアである。

 城下町だった福山市は日本鋼管誘致を機に様変りしてきた。当時、徳永備後守(びんごのかみ)とマスコミからニックネームをつけられていた徳永豊福山市長は、鋼管の公害問題を苦にして「誘致は福山のために良かったのか、それとも悪かったのか」と、自問自答する場面もあった。

 その福山は松永市と合併、さらに周辺の駅家、芦田町と。平成の大合併で内海、新市、沼隈町と続き、ゴールは3月1日に県内の町で第2位の4万人の神辺町と合併、人口約46万人になる。同市が目指す50万都市も視野に入ってきた。

 合併後の面積は約518平方キロで新尾道市の約2倍。尾道がしまなみ海道を結ぶ愛媛県今治市に視線を傾け、中心市街地の歴史遺産をベースにしまなみ海道沿線の個性を生かしながら、瀬戸内の島々の資源を加え世界遺産登録を目指したいというが、どのように相乗させていくか課題は残る。

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