文化財防火デー 瀬戸田の国宝三重塔 尾道消防が消防訓練

掲載号 06年01月29日号

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 尾道市消防局は24日、26日の文化財防火デーにさきがけ、瀬戸田町向上寺(小早川憲章住職)の国宝三重塔で消防訓練を行なった=写真=。

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 市消防局、因島消防署、瀬戸田分署、向島分署、地元消防団ら約60人、消防車輌17台が出動。三重塔の裏山から出火し、強風により三重塔に延焼中という想定で消防隊員らが67段の石段を駆け登り、3本のホースから一斉放水を行なった。また、瀬戸田小児童、こざくら保育園園児あわせて66人、瀬戸田区女性消防クラブの代表が見守った。

 文化財防火デーは、昭和24年1月26日に法隆寺金堂壁画が焼失したことをきっかけに定められ、今年で52回を迎えた。

 瀬戸田町の曹洞宗向上寺は室町時代1400年に開山。1432年に三重塔が建立され、1958年(昭和33)、国宝に指定された。1873年(明治6)、本堂は焼失した。

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