傍目八目

掲載号 06年01月01日号

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 迎春を寿ぎ皆様のご健勝をお祈り申し上げます。

 間もなく因島市がなくなり尾道市民になるのだが、その実感が沸いてこない。閉庁間近い因島市役所に足を踏み入れると年末年始返上で転勤準備に追われる職員の姿に一抹の寂しさを感じる。赤いジュータンを敷かれた4階市議会の議場の名札は外されパソコン保管室に。一般市民が入ることがなかった議長室と事務局は会議室に当てられる。

 合併で閉市・閉町により失職する市議・町議は29日告示、2月5日投開票の尾道市会議員増員選挙が控えている。定数は因島8・瀬戸田3。

 これからスタートする新市建設計画の実現に向け地域の声を代弁する代表を選ぶ選挙だが、両市町民は昨年来の度重なる選挙疲れで燃え上がらない。受け入れ側の亀田良一尾道市長は「合併協議も予算がないから何も出来ないという発想ではだめだ―」と、厳しい財政下での意識改革を鼓舞する。

 造船業界の復活など明るい話題もあり新時代の幕開けの年であることを願う。

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