因島市議会52年に幕 最後の定例会が閉会 尾道市議増員選挙序盤戦

掲載号 05年12月17日号

前の記事: “季節の変化も時局の変革も「想定外」のできごとが多かった一年
次の記事: “土生町大山神社 迎春準備

 因島市議会は13日午後7時40分、52年の歴史に幕を下ろした。1月10日に尾道市編入合併をする因島市議会定例会は13日、最後の本会議を開き、今年度の一般会計補正予算案など16議案を原案通り可決し閉会した。閉会後、村上和弘市長が挨拶、4人の退職課長級職員の挨拶がつづき、第30代田頭弘美議長が最後を締めくくった。

 最後の定例会は実質内容がすでに尾道市議会定例会へ移行していることから、目前に控えている増員選挙を意識した「顔見せ議会」の様相を呈した。普段ならほとんど審議なしで採決される一般会計補正予算案に各議員から質問が集中した。

 大出金三議員は「私が亀田市長と電話で意見交換した際、市長は、大阿武船は廃船する意向を前々から村上市長に伝えてあると語っていた」として、村上市長がその事実を議会や検討委員会に明らかにしなかったことを責めた。

 村上市長は、「皆さんの意見をお聞きしたうえで廃船やむなしの判断を下した」と憮然と答弁。

 つづいて金山吉隆議員が4723万3500円の特別職退職金明細の説明を求めた。ここで議事がストップ。午前11時20分から休憩に入った。午後2時45分に再開。さらに延々と質疑がつづいた。

 6日間の会期を通じて傍聴者はほとんどゼロで、さびしい最終日となった。

 因島市定例初議会は昭和28年5月30日午前10時、30人の初代議員が出席し、市庁舎2階の市会議事堂で開かれた。議長に島田頼三議員、副議長に麓新助議員を選出。初代議長のもとで審議し、午後11時10分閉会した。

 それ以降52年。歴代の議長は、次の通り30代19人。島田頼三▽北野久吉▽麓新助▽村田篤郎▽岡野良隆▽児谷昇▽岡野良隆▽平原清▽柏原敏喜▽岡養一▽円福寺鶴美▽村田正人▽福井勇▽箱崎登▽福井勇▽村上安弘▽笹野米市▽村上博徳▽巻幡伸一▽須沢弘明▽田頭弘美。

 新尾道市議会の増員選挙が迫っている。来年2月5日に8人の議員が決る。

porno-cm02.gif

porno-cm01.gif

E

トラックバック