内海造船因島工場で合併後初めての進水式 一万トン級のタンカー

掲載号 05年11月12日号

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 内海造船(嶋末幸雄社長)は7日、土生町の因島工場で合併後初めての進水式を行なった。シンガポール船籍のプロダクトタンカー「キラナ・クワティア」1万3,300トン。昭和62年新造船撤退以来、久しぶりに新造船が因島にもどってきた。

 来年3月下旬に引渡された後、シンガポール、ベトナム、インドネシアを中心に東南アジアを航行し、石油精製品を運搬する。二重船側と二重底により保護された船体構造で貨物油の流出防止の海洋汚染対策が施されている。

 全長160メートル▽幅27.9メートル▽深さ11.2メートル▽総トン数13,300トン▽乗組員25人▽速力13.5ノット。完工は来年3月下旬。

 内海造船は今年の元旦にニチゾウIMCを吸収合併し、新生内海造船をスタートさせた。そして大型船台の整備を進め、来年の4月以降、本格的な新造船を進める。今回の進水式は船主、会社関係者、市関係者のみの進水式になった。次回から一般公開されるという。

技術センター専門コースで12人が入校式

 因島技術センター(川路道博運営協議会会長)は7日、重井町の(株)三和ドック内で昨年につづき2回目の専門コース入校式を行なった。

 川路会長や村上和弘市長らが専門コースへの期待を述べた後、第2期生12人を代表して三和ドックの木村勝俊さん(21)が決意表明した。

 研修内容は、船首や船底用に鋼鉄を曲げるぎょう鉄技術。機械化やロボット化が困難で人間の知恵と技が問われる領域。研修生は11日、5日間の研修を終了した。研修生の出身企業は次の通り。

ユニバーサル造船(株)▽内海造船(株)▽(株)三和ドック▽(有)宮地製作所▽因島鉄工(株)▽いんてつ商事(株)▽向島ドック(株)▽(株)井筒造船所=全国枠・長崎県▽平戸鉄工造船(株)=長崎県▽東海造船運輸(株)=静岡県▽ユニバーサル造船(株)=神奈川県。

専門コースの指導員は次の通り。

専門コース長=中村研一(三和ドック)▽同補佐=松本敏文(同)▽座学講師=砂川祐一(エスエステクノロジー)▽同=田中義照(海上技術安全研究所)▽実技指導員=山本博(内海造船)▽同=岡野幸三郎(同)▽村上幸則(三和ドック)。

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