「平和の誓い」を作詞 三庄町・無量寺 深水信子さん(72)

掲載号 05年07月16日号

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 三庄町無量寺の住職夫人深水信子さん(72)が作った詩に宮地佳余美さんが曲をつけ、三庄空襲60周年記念曲ができた。23日の追悼集会で歌われる。

 土生町市営中央駐車場1階レストランで食事した時のことであった。ガラス越しに見たカモメたちの優美にゆったりと飛ぶ風景と、戦場のイラクの風景が交差した。それを自然な気持ちで普通の言葉で表現した。

瀬戸内の海は静かに 海鳥は翼広げて 平和な歌を今日も運ぶよ 戦争は惨め 勝つ国も負ける国も みんなみんな悲しいこと 永遠(とわ)の幸せ願い 平和の誓い唄おう

 終戦は京都で迎えた。母方の松永の寺に里帰りした時に見た、一面焼け野原で荒涼とした海までみえる空襲後の福山市の有様は今でも忘れられない。

 沼隈町出身の信子さんが深水昭善さん(76)に嫁ぎ三庄町にやってきたのは昭和40年のことだった。今から20年位まえに、英国BBC放送が、無量寺に保管されていた英国捕虜の遺骨のことで取材にやってきた。それがきっかけになって無量寺は、太平洋戦争末期に三庄町でなくなった英国人捕虜、韓国人の遺骨を納めた慰霊碑を建立した。当時、引き取り手のないその人たちの遺骨のお世話をした義母から話を聞いた。

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