合併めぐり二年で三回目の瀬戸田町長選 元助役ら候補に12日告示・17日投開票 有識者候補一本化の擁立を調整

掲載号 05年07月09日号

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 田頭秀生前町長の辞任に伴う瀬戸田町長の出直し選挙の告示日=7月12日(火)―投開票日=同17日が迫っている。具体的な有力候補者の氏名が浮上しない情勢のなかで、告示日に果して立候補者が出るのかどうか、町民の関心が集まっている。

選挙はこりごり 町民うんざり―

 「対立の構図の選挙はもうこりごり」と依然として町民のシラケムードが蔓延する中で無責任な立候補予定者の情報が流れる。その一方では無競走統一候補擁立の調整作業が詰めの段階に入りつつある。心ある町民にとって、尾道市合併直前の三役不在の長期化という事態は耐えがたい。もはや地方自治体の体をなしていないと憤懣やるかたない。

無責任立候補者 うわさしきり

 誰も立候補せず、再告示ともなればさらに窮地に追い込まれる。ある有力者は、「立候補者がいないなど恥さらしだ。どんなことがあっても避けなければならない」と語気を強める。とはいえ、首長選は50万円の供託金を納入すれば日本国民なら誰もが立候補できるという条件に悪乗りして、無責任な立候補者が登場することも憂慮される。こうしたせっぱつまった情勢に突き動かされて、町をあげた統一候補擁立作業が必死の想いですすめられている。

 田頭、柴田両陣営が自粛姿勢を示すなかで、有識者や経済界を中心に文字通り「最後の町長候補」の絞込みが行なわれるとともに、町議会が「対立の構図を残さないために尽力する」条件づくりが始まっている。その基本となる考え方は

  1. 絶対に選挙にしてはならない

  2. 町民誰もが認めるひと

  3. 行政経験のある、できるなら町長以外の三役経験者
というものである。50年におよぶ町議会の歴史を問う選択の最後のチャンスとなる。 

行政経験者カムバックの声

 来年1月10日の尾道編入合併はいずれにせよやってくる。三役不在のまま、すべてを投げ出したままその日をむかえるのか。それとも自治体としての矜持(きょうじ)と結束をとりもどし、新尾道市としてのスタートラインに立つのか。現在ほど、町内外の関心が町議会の動向に集まっている時はない。統一候補擁立のための調整はギリギリまで続くことになるだろうが元助役の某氏の名があがっている。

訂正 本紙819号1面瀬戸田町町長選挙の記事について野坂逸志氏から「私は自分の損得で選挙運動をしていない」と指摘がありました。同氏の発言部分について、「今度の選挙は町民にとって誰も得しない」に訂正いたします。

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