新型特養建設に冷たい風 補助金カットで着工断念 入所待ちのお年寄りがっかり

掲載号 04年02月28日号

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 因島市の社会福祉法人あおかげ(村上祐司理事長)は来年度開所を目指し新型特別養護老人ホーム「みかさき苑=仮称」の建設計画を進めていたが国の補助金交付のメドが立たず日の理事会で建設中止を決めた。

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 この計画は、あおかげが運営する三庄町神田の特養「しまなみ苑」=写真=の隣接地に2階建て延べ3040平方メートル(入所定員50人、ショートステイ20人)を建設。全個室でいつでも食事や入浴ができる新しいタイプの施設を目指していた。

 2004年度着工、2005年度秋開所に向け昨年秋に計画書を県を通し国へ提出した。総事業費は約9億円のうち自己資金3億円。残りは国県の補助金や福祉医療機構からの借り入れで賄うはずだった。

 しかし、今月に入って補助金交付がむずかしくなった。理由は、新設ではなくあおかげ苑の増設と判断されたためで、計画の練り直しをせまられている。

 なお、建設用地5300平方メートルは、市が日立造船跡の遊休地を買収して(社)福祉法人に無償貸与する計画だったが、白紙に戻し今後の対応を検討する

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