オニオコゼの稚魚放流 福山大と三庄小児童ら

掲載号 02年11月23日号

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 19日、福山大学(宮地尚総長)と因島市漁協(箱崎正繁組合長)らは三庄小学校(松原幸子校長)の児童130人とともに、因島市三庄湾の海岸でオニオコゼの稚魚8000尾を放流した。
 この稚魚は、大浜町の生命工学部海洋生物工学科の伏見浩教授とその研究室の学生たちが、人工孵化させ約4ヶ月かけて5センチまで育てたものである。

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 準備された130個のバケツを手にした三庄小の児童は稚魚を入れてもらい、それを繰り返し繰り返し海へ放した。同校ではこの間総合的学習で三庄の漁業を調べ体験学習をしてきたが、この日はその成果を生かすことができた。

 三庄湾が稚魚放流場所に選ばれたのは、海底が砂地と藻に恵まれオコゼの成育に適しているという理由から。順調にいけば2年位で成魚になるという。最近のオコゼの漁獲量は激減しており、今回の試みへの期待は大きい。

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