小早船とは?
- 村上水軍が多く用いた小型の船のこと。戦略を工夫すれば、小早でも軍船を打ち破ることができたといわれています。現在、この船を再現し、「海まつり」でレースを行っています。
- 櫂のこぎ手14人と舵取りの船頭、太鼓を打つ人の計16人が乗り込み、約1.2キロメートル(小学生・中学生の部は0.9キロメートル)のコースで速さを競います。
- 出場チームは毎年30チームを越え、7月になると毎日のように、練習をするチームを見ることができます。海上からの太鼓の音が鳴り響き、いんのしまの夏の風物詩になっています。
- 因島水軍まつりの小早規格=全長11.10m、高さ0.75m、幅1.58m
村上水軍が使用した船は、大きく3種類に分けられます。
阿武船(あたけぶね)
船首から船尾まで総矢倉として、厚い板で装甲された船。装甲には、矢や鉄砲を撃つための隙間がある。指揮官が乗った船。関船(せきぶね)
早船ともいう。とがった船首とスマートな船体をした船。板などで装甲するのと同時に軽量化も図られていて、軽快な動きができる。小早(こはやぶね)
小型の早船(関船)のこと。ほとんど装甲していないので、関船よりさらに軽快な動きができる。