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建設・土木機械販売修理・総合商社 アフラック募集代理店 損害保険ジャパン株式会社代理店 |
因島周辺の大工さんの要望に応える店に 利益還元を基本に経営を進める 尾道から車で30分。昭和58年に開通した西瀬戸自動車道で瀬戸内海に向かって最初の島が因島です。初夏には特産物のみかんの香りが島一杯に漂うそうです。 (有)富喜商会は近辺の諸島の産業の中心の因島対にあるため、近辺諸島の大工さんにとって頼みの綱ともいえる存在になっています。 創業者である村上富男社長(45)は、兄の経営する木工造船会社「村上組」の関係から船舶用の食物を取り扱うお店を始めました。そして昭和60年には因島市議に当選し、ニ期目の現在では公職に力を入れるため、お店の方は土居健治常務(37)が中心になっています。 「いい従業員に恵まれたからこそ、安心して市の仕事に出掛けられる」という村上社長ですが、昔から人材作りにはかなりの精力を傾けています。 月曜日の始業前10分を一週間のスケジユール打ち合わせにあてるほか、従業員の誕生日会や年間研修旅行の実施、会社宛てのお中元・お歳暮を社員間で抽選するなど、社員にできるだけ会社の利益を還元するように努めています。また市議という立場から、公私の境界線は厳しく引いています。 社長が公職で外に出るケースが多いため、「お店で一生懸命やっている社員が給料を多く取るのは当然」と、給与面でも社員還元を第一に考えています。 |
大工さんの要望に合ねせた営業を 月曜の朝に行なわれる定例会は、土居常務を中心に行なねれています。 「うちのお客さんは8つの島に分散し交通機関はフェリーしかないので、あまり外に出たがらない。ですからこちらから、『何曜日は何島』というように日を決めてお客さんに事前に知らせておきます」 このように日を区切ってまとめて営業するスタイルのため、訪問時には、販売だけでなく修理も同時に受けるケースが多く発生します。修理品は保守部品を持ち歩いてその場で修理し、壊れたからといって安易に次の機械を勧める事はしていません。「次の一台を売ることよりも、その場できちんと直してあげることの方が、うちにとって利益になる。『高い商品を売り付けにくるわけぞはない』といった評判の方がはるかに大事ぞす」という土居常務。 お客さんの欲しかる製品情報の収集源は問屋やメー力ーの営業マンです。「カタログにない情報まで入手したいために『僕がいるときに店にきてくれ』と営業の方にお願いしています。我々がお客さんから『機械のプロ』と見られるように、情報収集には気を使っています」と情報提供の大切さを強調します。もちろん、潤滑油として客先で商売以外の話かどれだけぞきるかも大切なので、そのネタ集めも怠りません。 「情報のやりとりでお客さんといい関係が作れたなら、その次に販売ぞす。商品を買うときは、満足して買う時、仕方がなく買う時、売る人を気に入って買う持と3つのパターンがありますが、そのすべてをこなす営業マンを育てたい」 と土居常務は夢を語ります。 瀬戸内海のように穏やかな店の雰囲気の中で、社長や常務に続く若手が育つのが楽しみな店です。 前列左より奥さんの成子さん、村上富男社長、沢村さん。後列左は土居常務、右は宮地さん。 |
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ミニ社史
経営の基本 自社の経営は地元の経済と密接に関連していますから、自分の所の事だけ考えては駄目。自分の店の繁盛がかならず地域に還元され地元の発展につなかると考えています。”地域と従業員のために”というのがうちの経営基本です。 |
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釘の在庫棚にはMAXのテープワープロで作った商品名ラベルを貼っている。在庫が切れている商品名が一目で分かる。 | 商品紹介のポスターを店内にさりげなく展示 |
村上富男 | 因島市土生町出身 身最162cm 体重83kg、B型 | |
将棋 | 地域の活性化と趣味をかねて行なっているのが将棋。因島市では年に2〜3回将棋のフェスティバルが行なわれている。この因島の将棋フェスティバルは今年で13回目。市内にもかなりの数のサークルがあるという。 | |
奥さん | 成子(しげこ)さん。社長24歳の時に結婚。当時銀行勤めの成子さんは20歳。この話になるとさすがの社長も照れた様子で、「実は見合いで一回断られたのだけど、またいったんですよ。全て成功の基本は情熱ですよ」という。もちろん相手の趣味を察知する気配りはぜひ必要ですと念を押した。 | |
財布の中身 | 30,000円。 |