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建設・土木機械販売修理・総合商社

アフラック募集代理店

損害保険ジャパン株式会社代理店

※ このページは株式会社マキタが編集・発行しているマキタニュース2002年春号の記事を掲載させていただいています。


スピーディーな営業・修理と
意欲的な展示会など
島の特性に合わせた戦略で急成長。

 瀬戸内海のほぼ中央に位置する因島は、南北朝時代に活躍した村上水軍の槻拠地として有名です。みかんなどの果実をはじめ豊かな自然に彩られたこの地で、順調に伸びてきたのが「冨喜商会」。平成11年には本州(尾道市)と四国(今治市)を結ぶ自動車専用道路「しまなみ海道」が開通、アクセス環填の進化とともにスピーディーな対応で顧客の信頼を得ています。(写真は代表取締役・村上富男)

造船不況を乗り切り
以後は順調に進展

 国道317号線に面する同店。すぐ目の前が青い海に浮かぶ生口島、そして島と島を大橋で結ぶ「しまなみ海道」が碧い海に映え、まさに眼福といっていい絶景を作り出しています。

 「創業は昭和45年。当時、父親が木艤装(船大工の一種)を行う村上組という会社を経営していて、同時に工具販売も手がけていたんです」。23歳だった村上さんが、その工具販売部門を譲り受けて、まずは個
人商店としてスタートしたのが第一歩だったか。当時の因島は造船業が活況を呈していて、船大工向けの工具は需要がうなぎ上り。景気に支えられての順調な滑り出しでした。

 「ところがほどなく造船業が下火になって」と村上さん。閉店を令儀なくされる同業者も続出する中、「苦しさを耐えてこそ展望が拓ける」と店をやりくりしていったそうです。「遠方の島々への訪問販売を続けたり、何とか危機を乗り越えました」

 以後は順風満帆。スタッフも6人に増え、商品も小物工具、電動工具、土木資材とバラエティーに富んでいきます。7年前には現在地へ移転。120坪の敷地に80坪の店舗、さらに倉庫が40坪と陣容も整いました。

即断即決の商いと
素早い修理で信頼を確立

 この成長の原動力は何といっても、かつての苦難の時期を支えた外商。同店の商圏は因島や周辺の島々で、しまなみ海道の開通前はどこへ行くにも船が移動手段でした。持てるだけの商品を抱えて島を巡り、民宿に泊まりながらの販売活動というわけです。


▲瀬戸内海を望む絶好のロケーション

 「その頃に培ったのがスピーディーな商談と高度な修理技術なんです」と村上さん。

 案件も修理も店まで持ち帰らず、その場で対応。商いも修理もそれぞれのスタッフ任せです。「おかげでスタッフの力量が高められ、お客さまの信頼につながり
ましたね」

 まさに「企業は人なり」を実賎してきた村上さん、スタッフヘの信頼があるだけに経営もガラス張り。その社風を意気に感じたスタッフたちがますます力を発揮するという好循環です。こうした家族のような固い結求も同店の大きな強みでしょう。

島の高齢化を見据え
健康・介護商品も視野に

 そしてもう一つ、展示会に力を入れているのも同店の特色。それも単に商品を並べ、来店を待つのではありません。「事前に得意先をきめ細かく訪問し、あらかじめ来店の予約を取り付ける」という積極姿勢。


▲いづれも一騎当千、ベテラン揃いのスタッフたち

 それだけに夏に開催する展示会は大盛況。今年もすでに展示会に向けた活動を開始しているとか。「攻めの営業」を心がける村上さんらしい戦術です。

 その一方で、「これからの時代、地域性を考えると、専門店の業態だけでは展望が見えにくい」と冷評な分析も。その対応策としていち早く損害保険、生命保険の代理業も手がけています。「今、注目しているのは年々進む島民の高齢化。今後は島では手に入りにくい健康機器や介護用品の分野にも進出していきたいですね」

 島の特性、時代の流れを見据え、異業種も取り込んだ島ならではの店舗形態をめざす。村上さんのビジョンは淑戸内の海のように鮮やかに広がる一方です。

 切手収集が趣味なんです。本橋的に集め出したのは中学生の煩から。それまでは1枚ずつ買っていたのを、シートでまとめて買うようになりました。子供時分は両親が共働きで、かまってもらえない。親もそれを気にしたのでしょう。小遣いは友だちよりも多かったのがその証拠です(笑)。それで切手をシートで買うことができました。

 最近、これまで集めた切手を整理しようと思い立って、シートブックを全部引っぱり出してみたんです。そうしたら1メートルをゆうに超える厚さがありました。自分でも何点あるのか見当もつきません。でも1日の仕事が終わってから切手帳を開くでしょう。各国の風景や珍しいデザインを眺めているだけで心が和み、穏やかな気持ちになれるんです。仕事疲れを解消するのにうってつけですから、得難い財産と考えて、大切にしているんです


有限会社 富喜商会

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