第3回ふるさとイベント大賞受賞(1999年4月)

  • 因島水軍まつりは、南北朝時代から室町・戦国時代にかけて因島を拠点に活躍した村上水軍を再現するまつりです。
  • 1999(平成11)年には、(財)地域活性化センターと全国55新聞社が、創意と工夫にあふれ地域活性化に貢献したイベントを表彰する「第3回ふるさとイベント大賞」の大賞に選ばれ、自治大臣表彰を受賞しました。

受賞内容

【大賞】第8回因島水軍まつり

広島県因島市(人口30,311人)

主催者 因島水軍まつり実行委員会
開催日 1998年(平成10年)8月1日~30日
開催場所 因島大浜ビーチステージ他
集客人員 55,000人
再現された大阿武船

再現された大阿武船

概要】往時の村上水軍の勇姿を忍ばせる大阿武船(おおあたけぶね)の再現、陣太鼓、松明武者(たいまつむしゃ)の演出などの地域の歴史を主題にした市民参加型のイベントである。子ども武者行列や水軍跳楽舞など市民参加を主体とし、みんなで楽しむということをコンセプトとした「島まつり」。見て感動するをコンセプトに村上水軍松明武者、村上水軍陣太鼓、小筒・大筒花火などの勇壮な内容で開催する「火まつり」。汗を流して競うまつりとして、小早レースをメインイベントとした伝統を感じさせる「海まつり」という3部構成で開催されている。また、夏休みの1ヶ月を水軍まつりの期間としたことで、次代の担い手である子ども達が参加しやすいよう配慮もされている。

評価のポイント】「感動」(水軍の歴史から学び、感動するまつり)、「参加」(住民に根づいた誰でも参加できるまつり)、「伝承」(個性を持ち、伝承・発展するまつり)をキーワードに1ヶ月の長期にわたり開催される。参加性の高い「島まつり」、勇壮・豪華な「火まつり」、歴史的資産を競技に取り入れた「海まつり」と多彩かつバランスのとれているイベントであり、各々の内容の完成度も高い。しまなみ海道開通をきっかけに、このイベントが今後、地域の活性化の主軸となるイベントに成長してほしいという願いを込めて大賞とした。

表彰式の様子

[1999年4月14日(水)東京・九段会館大ホールにて]

ふるさとイベント大賞表彰式 平成9年11月1日から平成10年10月31日の間に開催されたイベントで、自治体および主催各新聞社からふるさとイベント大賞に推薦されたものは総計163にも上りました。そしてその中から受賞イベントを決定させていただきました。

第3回ふるさとイベント大賞を発表します。大賞は「広島県因島水軍まつり」です。表彰は野田自治大臣にお願いします。副賞には、ベネチアングラスと盾をお送りいたします。おめでとうございます。

受賞者のことば

因島市助役 小江章氏

因島市助役 小江章氏

因島市助役小江章氏

1市1島の因島市は、古くから村上水軍の本拠地として栄えて来ました。一本流という水軍の兵法などは、後に日本海軍の操船技術にも取り入れられた優れたものであります。そして明治時代に入ってからは造船とみかんのまちとして更に発展したのですが、昭和30年代に入って島が沈むと言われるほどの不況に直面しました。

その時に、歴史を見直してまた伝えていこうという市民の活動が始まりました。その中から生まれたものが平成9年で第8回を迎える因島水軍まつりなのです。 この祭りは、水軍の歴史を学び、誰もが楽しめて、個性を持ちながら伝承・発展する祭りとして、島祭り、火祭り、歴史的資産を競技に取り入れた海祭りなどを包含する多彩なスタイルに成長してきました。

このたびは第3回ふるさとイベント大賞を受賞しまして、身に余る光栄と喜んでおります。ありがとうございました。