島内唯一の高校として

広島県立因島高等学校長 岡本卓也

広島県立因島高等学校長 岡本卓也

 同窓生の皆さま、全国各地で、元気にご活躍のこととお喜び申しあげます。

 広島県内の県立高等学校は、平成18年度入学生から通学区域は全県一円となり、自分にあった高校、学びたい高校をどこでも自由に受験できるようになりました。行きたい高校として選ばれる時代が来ました。

 さらに少子化の影響も避けられません。ご存じのように、因島地域の子どもの数は、島内人口と同様減少傾向にあります。

 このような状況の中で、島内にある本校の存在意義、果たすべき役割は何であろうかと考えたとき、本校の歴史が示すように「島内の高校で、島内の子ども達を、島内を担い、島内に貢献することができる人材として育てていく」ことが揺るぎない基幹部分だと言えます。

 そこで、本年度の本校のミッションを、「島内にある唯一の高校として、地域から信頼され、期待され、その責務を果たすことのできる学校」とし、学習環境の整備による学力の向上、生徒会活動、クラブ活動の活性化、進路希望実現への援助等に取り組んでいるところです。

 特に、総合学科では、普通科・専門科とは違う、人生のキャリアの捉え方が出来ると考えます。「産業と社会」の時間を通して自分のキャリアプランを描き、そのプラン実現に向けて多種多様な教科科目の中から選択し、学習をしていくことになります。この学習過程で、まだ漠然としている自分の目標をハッキリとさせていくわけです。

 「CITRUSⅠ」でさらに考えを深め、「CITRUSⅡ」で「課題研究」として3年間に学習した成果をまとめることになります。こうした本校での教育活動に今まで以上のご理解とご支援をこれからも賜りますようにお願い致します。

掲載日 : 2007年08月07日 E

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