2020年10月31日 / 最終更新日 : 2021年6月28日 times 因島重井町 白滝山五百羅漢完成190年記念誌刊行 因島重井町文化財協会は、白滝山五百羅漢完成190年になるのを記念して『ふるさとのやま白滝山』を刊行した。 主要な石仏、史跡などの解説に加えて、およそ200年間の重井村・重井町と白滝山との関係を記録している。 学校教育の中 […]
2020年9月26日 / 最終更新日 : 2020年10月4日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【194】廻国供養塔2(因島重井町善興寺) 廻国供養塔2(因島重井町善興寺) 重井町善興寺にはもう1基廻国供養塔がある。正確にはあった、と記すべきであろう。平成30年の7月豪雨で島四国75番善通寺とともに土砂に流され、以来再建されていない。少し小ぶりで、六地蔵の裏 […]
2020年9月19日 / 最終更新日 : 2020年10月4日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【193】廻国供養塔(因島重井町善興寺) 廻国供養塔(因島重井町善興寺) 芋地蔵尊のモデルである大三島の下見吉十郎翁がわざわざ鹿児島まで行ったのは全国66か所のお寺に法華経を奉納する巡礼のためであったことは既に書いた。それを達成した人が結願記念に建立した廻国(か […]
2020年9月12日 / 最終更新日 : 2020年9月19日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【192】芋地蔵(因島重井町細島) 芋地蔵(因島重井町細島) 菅菊太郎『愛媛県農業史中巻』(昭和18年)には、前回書いたように重井村に二カ所芋地蔵があることになっている。もう一つはどこにあるのだろうか。ちょっとした謎である。こういう時は、だいたい細島を探せ […]
2020年9月5日 / 最終更新日 : 2020年9月19日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【191】芋地蔵(因島重井町善興寺) 芋地蔵(因島重井町善興寺) 大三島の住人、下見吉十郎翁が危険を冒して鹿児島から持ち帰ったサツマイモは栽培に成功し、四方へ伝わった。痩せ土の島嶼部は五穀の産は豊かでなかったが、サツマイモは風土に適し、美味にして豊産なるを見 […]
2020年8月29日 / 最終更新日 : 2020年9月24日 times はっさく・柑橘 重井中学キャリア講座 はっさく屋店主「頑張り次第で実現できる」 尾道市立重井中学校では25日、重井公民館とともに「中学時に身につけるべき力を学びましょう」という「生き方」講座を行なった。 昨年から始まった、広島県教育委員会指定「公民館活性化モデル事業」の2年目となる。昨年は、重井公民 […]
2020年8月15日 / 最終更新日 : 2020年8月23日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【188】御嶽大神(因島重井町白滝山) 御嶽大神(因島重井町白滝山) 御嶽教は江戸時代後半に山岳宗教から出発し、明治以降国家神道的な宗教になった。だから江戸時代の木曽御嶽講を明治以降の御嶽教と同列に論じるととんでもない誤りに陥るであろう。 しかし、御嶽大神とい […]
2020年8月1日 / 最終更新日 : 2020年8月4日 times コロナ禍 因島フラワーセンターで悪疫退散祈願花火 梅雨明けを目前にした7月25日午後8時、因島重井町にある因島フラワーセンターを会場にして、「悪疫退散祈願花火」が行われた。 高さ80メートル直径50メートルの花火は、2号玉と2.5号玉あわせて50発で約3分間打ち上げられ […]
2020年7月18日 / 最終更新日 : 2020年7月29日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【185】石鎚神社(因島重井町龍王山) 石鎚神社(因島重井町龍王山) 因島重井町の龍王山は因島高校の北に聳える340メートルの山である。雨乞いをしていた山は八大龍王を祀るので龍王山と呼ばれ、至るところにある。今は印刷物に従い龍王山と呼ぶ人が多いが、ふだんは権現 […]
2020年6月13日 / 最終更新日 : 2020年9月19日 times 細島 ふるさとの史跡をたずねて【180】真界山(因島重井町細島) 真界山(因島重井町細島) 因島重井町の細島は因島の属島のうちの唯一の有人島である。三原市木原町の鉢ヶ峰が修験道の道場になった時、修験者が住みだしたのが、この島に人が住むようになった始まりだという。だから、古くは山伏島と呼 […]
2020年6月6日 / 最終更新日 : 2020年6月25日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【179】道了大権現(因島重井町白滝山中腹) 道了大権現(因島重井町白滝山中腹) 前回、愛宕さん、秋葉さんについて書いたので、高さから言えば、まん中になる道了大権現(どうりょうだいごんげん)について記す。正面中央に「道了大権現」、その左右に「奉海珊海演台守夜神 詩寂 […]
2020年5月30日 / 最終更新日 : 2020年6月11日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【178】秋葉社・愛宕社(因島重井町白滝山中腹) 秋葉社(あきばしゃ)・愛宕社(あたごしゃ)(因島重井町白滝山中腹) またまた白滝山中腹の島四国八栗寺のところに話を戻す。八栗寺のお堂の前には石でできた小祠が3基あり、下から「愛宕地蔵菩薩」「道了大権現」「秋葉大権現」(写 […]
2020年5月23日 / 最終更新日 : 2020年6月11日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【177】天狗三態(因島重井町白滝山) 天狗三態(因島重井町白滝山) 白滝山の観音堂前にある、例の「誤伝・十字架観音像」を彫ってある大岩の最上部に、天狗像が三体ある。表情が異なるので「天狗三種」などと呼ばれるが、ここでは「天狗三体」と紛らわしいけれど「天狗三態 […]
2020年5月16日 / 最終更新日 : 2020年6月1日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【176】奥之院(因島重井町白滝山中腹) 奥之院(因島重井町白滝山中腹) 白滝山へ登る人の大部分は八合目の駐車場から歩くが、表参道は東の浜の重井郵便局のところから始まる。青木道を通って川口大師堂(島四国屋島寺)下の変形四つ辻で左に曲がって東へ方向を転じる。道なり […]
2020年5月2日 / 最終更新日 : 2020年5月15日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【175】伝六墓(因島重井町白滝山中腹) 伝六墓(因島重井町白滝山中腹) 白滝山中腹にある伝六墓所のある小広場は地元では「伝六さん」と呼ばれていた。だから、ここの地名は「通称墓所」ではなく、正式名称「墓所」で「通称伝六さん」なのである。 ここには、かつては小さな […]
2020年4月25日 / 最終更新日 : 2020年5月4日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【174】阿弥陀三尊像(因島重井町白滝山) 阿弥陀三尊像(因島重井町白滝山) 白滝山は地元では観音山(かんのんさん)と呼ばれ、それはまた観音様の「かんのんさん」で、伝六さんのことに通じている。しかし、白滝山の大石仏群が単なる観音信仰の表現でないことは誰の目にも明ら […]
2020年4月18日 / 最終更新日 : 2020年4月27日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【173】平和一神碑(因島重井町白滝山) 平和一神碑(因島重井町白滝山) 私の宗教は、葬式仏教としての曹洞宗である。従って座禅はしない。それはさておき、だから他のいかなる宗教にも、文化史的な関心はもっても、信仰心からの関心はもたない。 さて、伝六の普及の功績とし […]
2020年4月4日 / 最終更新日 : 2020年4月20日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【172】白衣観音像(因島重井町白滝山) 白衣観音像(因島重井町白滝山) 伝六の著作の中に功過自知録というのがあった。他の人の名前もあったが、他の著作と一緒に綴られていたので、他の人の著作を参考に伝六が考えたものだと思っていた。類似のものが翻訳されて出版されてい […]
2020年3月28日 / 最終更新日 : 2020年5月4日 times コロナ禍 重井文化財協会 コロナに気を付けて村四国巡り 重井文化財協会は22日、重井村四国88ケ所巡りを行なった。毎年恒例の「ふるさとの町を歩く会」で、33人が参加した。新型コロナ感染の状況をみながら今年は開催が危ぶまれたが、屋外行事のため、各自がお互いにあまり近づかないよう […]
2020年3月28日 / 最終更新日 : 2020年4月6日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【171】釈迦三尊像(因島重井町白滝山) 釈迦三尊像(因島重井町白滝山) 猿に玉ねぎをやると目をこすりながら皮を剥いでいき、最後に食べるところがなくなり怒るという話がある。白滝山の四大誤謬を書いてきたのだが、こんなことばかりやっていると、ラッキョウの皮を剥いてい […]
2020年3月21日 / 最終更新日 : 2020年6月25日 times コロナ禍 重井中学校2年生「郷土かるた」に挑戦 因島重井町の重井中学校2年生は、「総合的な学習の時間」で「郷土かるた」を作成した。かるた遊びを通して、重井の自然、歴史、産業、文化などを再認識し、愛着を深めていくことに繋げていきたいという。 地元住民と一緒にテーマを決め […]
2020年3月21日 / 最終更新日 : 2020年3月28日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【170】石観音(因島重井町白滝山) 石観音(因島重井町白滝山) 子供の頃読んだ本で、いつまでも不思議な印象が残っている話に「ハーメルンの笛吹き男」というのがある。ネズミ退治をした笛吹き男に約束の報酬を払わなかったので、男がネズミを退治した笛で子供たちを連れ […]
2020年3月14日 / 最終更新日 : 2020年3月28日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【169】八栗寺(因島重井町白滝山中腹) 八栗寺(因島重井町白滝山中腹) 因島四国八十八ケ所85番八栗寺は白滝山中腹の岩の上にある。垂直に近いその岩は、お堂の前からは見えないが、下から見るとかなり険しい崖となっている=写真左端。 さらにそこから前方を見るともっと […]
2020年3月7日 / 最終更新日 : 2020年3月17日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【168】一観夫婦像(因島重井町白滝山) 白滝山上の石造物の中でも正面の釈迦三尊像についで目を引くのが、頂上近くにある伝六夫婦像である=写真。白滝山上に五百羅漢像を作ろうと提案した柏原伝六は観音道一観と自ら名のったので、一観夫婦像と呼ばれている。 伝六は、仏教、 […]
2020年2月15日 / 最終更新日 : 2020年3月7日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【166】誤伝・十字架観音像(因島重井町白滝山) 誤伝・十字架観音像(因島重井町白滝山) 青木茂氏の『因島市史』(昭和43年)は渾身の大作で、デジカメもワープロも無かった時代に、孤軍奮闘されたようすがいたるところに現れており、頭が下がる。しかし、気になる表現もある。白滝 […]
2020年2月8日 / 最終更新日 : 2020年2月20日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【165】重井村四国八十八ケ所(因島重井町) 重井村四国八十八ケ所(因島重井町) 因島重井町の重井村四国八十八ケ所のうち特別に立派なのが55番南光坊である。その立派さから、私は重井町の人たちが南光坊へお参りしていた講を思い出した。 別宮山南光坊は四国の人たちがわざわ […]
2020年1月11日 / 最終更新日 : 2020年1月26日 times 因島重井町 令和最初の初日の出 白滝山に300人 令和の時代になって最初の初日の出は、例年のように7時15分に東の空から昇ってきた。横に長く伸びた雲とともに、布刈瀬戸、備後灘、燧灘と続く海面をも赤く染め、希望に満ちた参拝者の顔を照らした。尾道市因島重井町の白滝山頂上には […]
2020年1月11日 / 最終更新日 : 2020年1月26日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【161】四国八十八ケ所御本尊(因島重井町白滝山) 四国八十八ケ所御本尊(因島重井町白滝山) 八十八け所ではなく、八十八か所と読んでほしい。なぜなら八十八ケ所のケは箇の字の竹冠の左側だけを記して、八十八箇所を略して書いたものが、カタカナのケで表記されているにすぎないからで […]
2020年1月11日 / 最終更新日 : 2020年1月26日 times 因島文学散歩 因島文学散歩【10】奥山(因島三庄町他) 奥山(因島三庄町他) 右舷にはずっと因島の濃い島影が続いていた。さすがに因島は大きく、浜や段々畠で立ち働く人の姿が目についた。武吉は椋浦に船を寄せ、因島村上の青影城を訪ねた。 城山三郎『秀吉と武吉』(新潮文庫、226頁) […]
2020年1月1日 / 最終更新日 : 2020年1月1日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡を【160】たずねて 弘法大師立像(因島重井町白滝山) 弘法大師立像(因島重井町白滝山) 末広講、鶴亀講と書いてきたので、次は当然のこととして弘法大師空海の立像である。場所は因島重井町の白滝山の一番高い所。 白滝山の主な石仏はほとんどが北を向いている。例えば、弘法大師空海が中 […]