2020年12月12日 / 最終更新日 : 2020年12月23日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【203】明治橋(因島重井町新開) 明治橋(因島重井町新開) 明治橋という名前がついた橋は方々にあるが、重井川の最下流に架かる明治橋はすぐ隣にある東西橋が主役になって、影の薄い存在である=写真上。 現在では、その名前はその周辺地域を字(字)のような形で呼ぶ […]
2020年11月28日 / 最終更新日 : 2020年12月6日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【202】常夜灯(因島中庄町寺迫) 常夜灯(因島中庄町寺迫) 明治元年になったからと言っても、今日は昨日の続きだし、明日は今日の続きであることには変わりはない。 そして、明日からは令和元年になる、と言って日本全国が同時に暦を書き換えたこの前と違って、改元が […]
2020年11月21日 / 最終更新日 : 2020年12月1日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【201】因島戸長の墓(因島重井町善興寺) 因島戸長の墓(因島重井町善興寺) 江戸時代は奇妙な時代であったが、明治時代は不可解な時代であった。それは、普通江戸時代が近世で明治時代が近代と呼ばれるのも原因の一つだと思う。近世という言葉に価値観を感じる人はいないと思う […]
2020年11月14日 / 最終更新日 : 2020年11月24日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【200】中庄八幡神社(因島中庄町熊が原) 中庄八幡神社(因島中庄町熊が原) 中庄八幡神社は熊箇原八幡神社とも呼ばれる。『因島市史』には「同神社にはいろいろと箔つけの材料が残っているようであるが、これを鵜のみにするのは早計である」(875頁)と記してある。それを承 […]
2020年11月7日 / 最終更新日 : 2020年11月21日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【199】お台場跡(因島大浜町剛女岩) 江戸時代のものを全て紹介したわけではないが、大雑把な傾向を、そろそろ明治以降のものに変えようと思う。それで江戸時代を締めくくるのに何が良いだろうかと考えたら、お台場が時代の変化を象徴しているように思うので紹介したい。 侍 […]
2020年10月31日 / 最終更新日 : 2020年11月20日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【198】六部地蔵(因島三庄町八区) 六部地蔵(因島三庄町八区) 三庄町八区の集会所の少し前に小さな地蔵堂がある。その地蔵堂の中を見て驚いた=写真。 「六部地蔵」と書いているではないか。これまでに紹介したように廻国供養塔だけのものと、それに地蔵さんがついたも […]
2020年10月24日 / 最終更新日 : 2020年11月6日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【196】廻国供養塔(因島三庄町円福寺跡) 廻国供養塔(因島三庄町円福寺跡) 因島最高峰の奥山は観音山と呼ばれるだけあって山頂付近には複数の西国三十三観音があり、また南麓には観音寺があり、観音寺の裏山にも別の三十三観音がある。この観音寺三十三観音の場合は1番と33 […]
2020年10月3日 / 最終更新日 : 2020年10月20日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【195】廻国供養塔(因島田熊町浄土寺) 廻国供養塔(因島田熊町浄土寺) 次は因島田熊町の廻国供養塔を訪ねる。浄土寺の鐘楼付近である。鐘楼の隣に六地蔵があり、さらに一段高くなって墓地がある。左端に岡野氏の先祖碑がある。その前あたりに松ぼっくりをお供えしたツングリ […]
2020年9月26日 / 最終更新日 : 2020年10月4日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【194】廻国供養塔2(因島重井町善興寺) 廻国供養塔2(因島重井町善興寺) 重井町善興寺にはもう1基廻国供養塔がある。正確にはあった、と記すべきであろう。平成30年の7月豪雨で島四国75番善通寺とともに土砂に流され、以来再建されていない。少し小ぶりで、六地蔵の裏 […]
2020年9月19日 / 最終更新日 : 2020年10月4日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【193】廻国供養塔(因島重井町善興寺) 廻国供養塔(因島重井町善興寺) 芋地蔵尊のモデルである大三島の下見吉十郎翁がわざわざ鹿児島まで行ったのは全国66か所のお寺に法華経を奉納する巡礼のためであったことは既に書いた。それを達成した人が結願記念に建立した廻国(か […]
2020年9月12日 / 最終更新日 : 2020年9月19日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【192】芋地蔵(因島重井町細島) 芋地蔵(因島重井町細島) 菅菊太郎『愛媛県農業史中巻』(昭和18年)には、前回書いたように重井村に二カ所芋地蔵があることになっている。もう一つはどこにあるのだろうか。ちょっとした謎である。こういう時は、だいたい細島を探せ […]
2020年9月5日 / 最終更新日 : 2020年9月19日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【191】芋地蔵(因島重井町善興寺) 芋地蔵(因島重井町善興寺) 大三島の住人、下見吉十郎翁が危険を冒して鹿児島から持ち帰ったサツマイモは栽培に成功し、四方へ伝わった。痩せ土の島嶼部は五穀の産は豊かでなかったが、サツマイモは風土に適し、美味にして豊産なるを見 […]
2020年8月29日 / 最終更新日 : 2023年3月2日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【190】下海吉十郎像(今治市上浦町瀬戸) 下海吉十郎像(今治市上浦町瀬戸) 芋地蔵のことを語るにはまず大三島に行かなければならない。上浦町の向雲寺には、下海(あさみ)吉十郎翁の顕彰碑の隣にブロンズ像がある。杖をついて胸の前に下げた鉦(かね)を叩きながら諸国を行脚 […]
2020年8月22日 / 最終更新日 : 2020年9月8日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【189】浅間神社(因島土生町天狗山) 浅間神社(因島土生町天狗山) 旧土生小学校の校歌は「朝夕映えて天狗の山も、絵にさえまさるほまれも高き瀬戸内海を見はるかし」と始まる。一方旧三庄小学校の校歌は「朝日夕日にうるわしく、えまいて高き浅間山も」と始まる。どちらも […]
2020年8月15日 / 最終更新日 : 2020年8月23日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【188】御嶽大神(因島重井町白滝山) 御嶽大神(因島重井町白滝山) 御嶽教は江戸時代後半に山岳宗教から出発し、明治以降国家神道的な宗教になった。だから江戸時代の木曽御嶽講を明治以降の御嶽教と同列に論じるととんでもない誤りに陥るであろう。 しかし、御嶽大神とい […]
2020年8月1日 / 最終更新日 : 2020年8月8日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【187】権現宮(因島三庄町二区) 権現宮(因島三庄町二区) 島四国34番種間寺へは三庄町善徳寺にある33番雪蹊寺を出て、切り通しのバス通りを東へ下り、権現池を目指す。ところが百凡山の南東の畑道の下にへんろ専用の道標がある。このことから、バス通りを南へ越え […]
2020年7月25日 / 最終更新日 : 2020年8月3日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【186】石鉄神社(因島土生町龍王山) 石鉄神社(因島土生町龍王山) 因島南小学校の東側に、かつて三庄町との往来であったと思われる山路がある。登って行くと右側に石切場の跡があり、垂直に削られた岩の下は池になっている。登りきると峠で、近くに三庄明徳寺山四国八十八 […]
2020年7月18日 / 最終更新日 : 2020年7月29日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【185】石鎚神社(因島重井町龍王山) 石鎚神社(因島重井町龍王山) 因島重井町の龍王山は因島高校の北に聳える340メートルの山である。雨乞いをしていた山は八大龍王を祀るので龍王山と呼ばれ、至るところにある。今は印刷物に従い龍王山と呼ぶ人が多いが、ふだんは権現 […]
2020年7月11日 / 最終更新日 : 2020年7月25日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【184】石鎚大権現(因島大浜町重岩) 石鎚大権現(因島大浜町重岩) 修験道の霊山として中国地方では大山、四国では石鎚山が有名である。88箇所の四国遍路の札所は弘法大師空海のゆかりの地ということであるが、もともと山岳宗教の修行場で空海も修行したことが始まりであ […]
2020年7月4日 / 最終更新日 : 2020年7月18日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【183】修験者の墓(因島土生町宝地谷) 修験者の墓(因島土生町宝地谷) 国道317号線というのがある。大浜町のアメニティープールのところから中庄町を通って、青影トンネルを抜けて、田熊町の金山フェリーまでが因島内。すなわち尾道市から今治市まで、島伝いに行くルート […]
2020年6月27日 / 最終更新日 : 2020年7月4日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【182】天狗山(因島中庄町) 天狗山(因島中庄町) 因島中庄町の天狗山は中庄のお宮、すなわち熊箇原八幡神社の裏山であるが、青影山があまりにも有名で、そちらばかり話題になるせいか、知名度が低い。 しかし高さで言えば、青影山276メートルよりも少し高く2 […]
2020年6月20日 / 最終更新日 : 2020年7月4日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【181】不動明王(因島大浜町福泉寺) 不動明王(因島大浜町福泉寺) 因島大浜町の真言宗福泉寺は因島村上家の分家筋の村上丹後守吉房創建のお寺ということで65回(2017年12月9日)で書いたが、江戸時代に再建したのは細島の修験者であった。 細島の松本屋西原氏の […]
2020年6月6日 / 最終更新日 : 2020年6月25日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【179】道了大権現(因島重井町白滝山中腹) 道了大権現(因島重井町白滝山中腹) 前回、愛宕さん、秋葉さんについて書いたので、高さから言えば、まん中になる道了大権現(どうりょうだいごんげん)について記す。正面中央に「道了大権現」、その左右に「奉海珊海演台守夜神 詩寂 […]
2020年5月30日 / 最終更新日 : 2020年6月11日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【178】秋葉社・愛宕社(因島重井町白滝山中腹) 秋葉社(あきばしゃ)・愛宕社(あたごしゃ)(因島重井町白滝山中腹) またまた白滝山中腹の島四国八栗寺のところに話を戻す。八栗寺のお堂の前には石でできた小祠が3基あり、下から「愛宕地蔵菩薩」「道了大権現」「秋葉大権現」(写 […]
2020年5月23日 / 最終更新日 : 2020年6月11日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【177】天狗三態(因島重井町白滝山) 天狗三態(因島重井町白滝山) 白滝山の観音堂前にある、例の「誤伝・十字架観音像」を彫ってある大岩の最上部に、天狗像が三体ある。表情が異なるので「天狗三種」などと呼ばれるが、ここでは「天狗三体」と紛らわしいけれど「天狗三態 […]
2020年5月16日 / 最終更新日 : 2020年6月1日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【176】奥之院(因島重井町白滝山中腹) 奥之院(因島重井町白滝山中腹) 白滝山へ登る人の大部分は八合目の駐車場から歩くが、表参道は東の浜の重井郵便局のところから始まる。青木道を通って川口大師堂(島四国屋島寺)下の変形四つ辻で左に曲がって東へ方向を転じる。道なり […]
2020年5月2日 / 最終更新日 : 2020年5月15日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【175】伝六墓(因島重井町白滝山中腹) 伝六墓(因島重井町白滝山中腹) 白滝山中腹にある伝六墓所のある小広場は地元では「伝六さん」と呼ばれていた。だから、ここの地名は「通称墓所」ではなく、正式名称「墓所」で「通称伝六さん」なのである。 ここには、かつては小さな […]
2020年4月25日 / 最終更新日 : 2020年5月4日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【174】阿弥陀三尊像(因島重井町白滝山) 阿弥陀三尊像(因島重井町白滝山) 白滝山は地元では観音山(かんのんさん)と呼ばれ、それはまた観音様の「かんのんさん」で、伝六さんのことに通じている。しかし、白滝山の大石仏群が単なる観音信仰の表現でないことは誰の目にも明ら […]
2020年4月18日 / 最終更新日 : 2020年4月27日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【173】平和一神碑(因島重井町白滝山) 平和一神碑(因島重井町白滝山) 私の宗教は、葬式仏教としての曹洞宗である。従って座禅はしない。それはさておき、だから他のいかなる宗教にも、文化史的な関心はもっても、信仰心からの関心はもたない。 さて、伝六の普及の功績とし […]
2020年4月4日 / 最終更新日 : 2020年4月20日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【172】白衣観音像(因島重井町白滝山) 白衣観音像(因島重井町白滝山) 伝六の著作の中に功過自知録というのがあった。他の人の名前もあったが、他の著作と一緒に綴られていたので、他の人の著作を参考に伝六が考えたものだと思っていた。類似のものが翻訳されて出版されてい […]