2023年8月19日 / 最終更新日 : 2023年8月29日 times 因島重井町 松本肇短編小説Ⅲ 風の償い【1】 「博愛主義なんて偽善者よ!」 突然、激しい明美の声がして、春香は驚いた。普段は温和しい明美が、こんなに激怒する姿を今まで一度も見た事がなかった。 因北(因島北の略)にある、認定こども園に勤める保育士の春香と美佳、明美の三 […]
2023年8月19日 / 最終更新日 : 2023年8月29日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【324】平山画伯スケッチポイント(今治市伯方町木浦甲546) 平山画伯スケッチポイント(今治市伯方町木浦甲546) 木浦城跡、すなわち伯方ふるさと歴史公園には、平山郁夫画伯のしまなみ海道五十三次スケッチポイントの石板=写真㊤=もある。「伯方港四阪島と四国山系を遠望」と左下に書かれて […]
2023年8月19日 / 最終更新日 : 2023年8月29日 times 社会を明るくする運動 「社会を明るくする運動」入選作文【9】小さな社会 大きな明るさ 尾道地区保護司会(木村修二会長)が行った第72回「社会を明るくする運動」作文・標語コンテストで表彰された作文を掲載する。 小さな社会 大きな明るさ(中学校の部 広島保護観察所長賞・尾道市長賞) 長江中学校3年 湯浅愛香さ […]
2023年7月29日 / 最終更新日 : 2023年8月4日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【323】木浦城跡(今治市伯方町木浦甲546) 木浦城跡(今治市伯方町木浦甲546) 伯方港の北側の小高い山が木浦(きのうら)城跡である。木浦城と言うよりも伯方ふるさと歴史公園と言った方がよくわかる。そこには天守閣を模した展望回廊と資料館があったのだが、残念ながら現在 […]
2023年7月29日 / 最終更新日 : 2023年8月4日 times 松本肇短編小説 短編小説ショパンの調べ【32】【終】 11月3日は、文化の日という事もあってか、この日から1週間、山口市役所から歩いて10分位の所にある山口県立美術館で、フランスの白い季節を描いた天才画家ユトリロの展覧会が行われていた。 静子と拓也は連れだって道場門前から市 […]
2023年7月22日 / 最終更新日 : 2023年7月31日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【322】金ヶ崎城跡(今治市伯方町木浦甲72) 金ヶ崎城跡(今治市伯方町木浦甲72) 伯方町木浦の金ヶ崎は木浦港の北東に位置する岬で、古くから人が住んでいたらしく、周辺は遺跡の宝庫である。能島村上氏が近辺を支配した時はもちろん、それ以前から城砦として利用された可能性は […]
2023年7月15日 / 最終更新日 : 2023年7月31日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【321】えんこ石(今治市伯方町有津) えんこ石(今治市伯方町有津) 吉井勇歌碑のすぐ下の海岸にえんこ石というものがある。 私の子供の頃はエンコと言えばアメンボのことであった。県北ではタイコウチのことをエンコと呼ぶそうであるから、詳しく調べてみれば水棲昆虫の名 […]
2023年7月15日 / 最終更新日 : 2023年7月28日 times 松本肇短編小説 短編小説ショパンの調べ【31】珈琲エル・グレコ 夕方5時過ぎには、家に着く事が出来た。 意外にも拓也が、夕食の支度をしてくれていた。野菜サラダにハムエッグ、それに味噌汁といった簡単なものだったが、疲労した体で食事の支度をするのが億劫だっただけに、何もしないで、すぐに食 […]
2023年7月8日 / 最終更新日 : 2023年7月12日 times シマナミ海アソビ しまなみ丸ごと冒険ツアー 陸と海の両方を楽しめる BIKE to KAYAK(バイク トゥ カヤック) (株)ディスカバーリンクせとうち(福山市、代表取締役:出原昌直)が運営するBETTER BICYCLES(ベターバイシクルズ)と、スローベースしまなみ(尾道市因島三庄町、代表:丸山邦夫)は、しまなみ海道サイクリングとカヤ […]
2023年7月8日 / 最終更新日 : 2023年7月19日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【320】吉井勇歌碑(今治市伯方町有津) 吉井勇歌碑(今治市伯方町有津) 船折瀬戸の東、矢崎の集会所のところに吉井勇の歌碑がある。地図上ではエンコ石と書いているところだ。ただし、エンコ石と歌碑とは違う。 鵜島から離れると海域が広がり潮流はおだやかになるだろう。二 […]
2023年7月8日 / 最終更新日 : 2023年7月19日 times 社会を明るくする運動 「社会を明るくする運動」入選作文【8】人を思いやること 尾道地区保護司会(木村修二会長)が行った第72回「社会を明るくする運動」作文・標語コンテストで表彰された作文を掲載する。 人を思いやること(小学校の部 尾道市入選作品) 向島中央小学校5年 水野和香(わか)さん わたしが […]
2023年7月8日 / 最終更新日 : 2023年7月19日 times 松本肇短編小説 短編小説ショパンの調べ【29】【30】むらすずめ 家の前には、銀行の支店長名で、花輪が一対だけ立っていた。参拝者もパラパラである。 静子は芳江の黒のワンピースを借りて、真珠のネックレスをしていた。さすがに一人では気が引けるが、そこはドン(信子)とシャー(美佐子)が気を利 […]
2023年7月1日 / 最終更新日 : 2023年7月19日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【319】鶏小島(今治市伯方町有津) 鶏小島(にわとりこじま・今治市伯方町有津) しまなみ海道の各島は、干満の差による海水の東西への移動を妨げるように並んでいる。なかでも燧灘(ひうちなだ)と斎灘(いつきなだ)の広い海域の間にある大島は、その南北で急流が生じる […]
2023年7月1日 / 最終更新日 : 2023年7月19日 times 社会を明るくする運動 「社会を明るくする運動」入選作文【7】思いやりを持って言葉を大切に 尾道地区保護司会(木村修二会長)が行った第72回「社会を明るくする運動」作文・標語コンテストで表彰された作文を掲載する。 思いやりを持って言葉を大切に(小学校の部 尾道市入選作品) 御調中央小学校5年 田中宥人(ゆうと) […]
2023年6月24日 / 最終更新日 : 2023年7月1日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【318】造船所跡(今治市宮窪町鵜島) 造船所跡(今治市宮窪町鵜島) 能島のすぐ隣にある鵜島は村上水軍時代の造船所があった場所として有名である。白石一郎氏の『海狼伝』はフィクションであるが、能島と鵜島は重要な舞台となっている。 その鵜島に行くには、伯方島尾浦と […]
2023年6月24日 / 最終更新日 : 2023年7月1日 times 因島で見た野鳥 因島で見た野鳥【159】ジョウビタキの尾羽再生 前回【158】で尾羽が、19日経過して風切羽の後端C(前回の図①を参照)近くまで伸びて来たことを述べた。 その2日後の2月19日(21日経過)の状態が写真①である。茶色の外側尾羽が翼の後端Cを超え、黒い中央尾羽がわずかに […]
2023年6月24日 / 最終更新日 : 2023年7月1日 times シマナミ海アソビ 尾道海属記念連載「シマナミ海アソビ」【16】プライベートビーチを楽しむ 穏やかな海とたくさんの島々のコントラストが美しいシマナミは、まさにカヤッキングパラダイスです。 しまなみ海道の島々にはきれいで穏やかなビーチがたくさんあります。その中でも今回は特にカヤックでしか行けないプライベートビーチ […]
2023年6月24日 / 最終更新日 : 2023年7月1日 times 松本肇短編小説 短編小説ショパンの調べ【28】大原美術館 「ドン(信子)が、アミ(恋人)に会いたくなったんで倉敷まで行こうって言うのよ」 夕食の後片付けをしながら、静子が言った。芳江が電話で、葬儀は明後日だと言っていた。もし拓也が許してくれたら、明朝たって3日もあれば、時間はあ […]
2023年6月17日 / 最終更新日 : 2023年6月23日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【317】能島城跡(今治市宮窪町能島) 能島城跡(今治市宮窪町能島) 今の能島はかつての能島ではない。かつてと言ってもそんなに昔のことではない。ほんの2、3年前の能島とは大きく異なる。かつて瀬戸内海有数の桜の名所であったが、今はその面影すらない。去年の4月には […]
2023年6月17日 / 最終更新日 : 2023年6月17日 times シマナミ海アソビ 尾道海属記念連載「シマナミ海アソビ」【15】カヤックフィッシングでシロギス釣り 穏やかな海とたくさんの島々のコントラストが美しいシマナミは、カヤッキングパラダイスです。 この季節、シマナミではシロギスがよく釣れます。天ぷらや塩焼きにすればふわふわでとってもおいしいですし、釣ったキスをすぐにお刺身にで […]
2023年6月17日 / 最終更新日 : 2023年6月23日 times 社会を明るくする運動 「社会を明るくする運動」入選作文【6】社会を明るくするために 尾道地区保護司会(木村修二会長)が行った第72回「社会を明るくする運動」作文・標語コンテストで表彰された作文を掲載する。 社会を明るくするために(小学校の部 尾道市入選作品) 御調西小学校5年 宮丸雄飛(ゆうひ)さん ぼ […]
2023年6月10日 / 最終更新日 : 2023年6月17日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【316】村上義弘生家跡(新居浜市大島) 村上義弘生家跡(新居浜市大島) 今回訪ねた大島は新居浜市にあるので新居大島と呼ばれている。四国側の黒島港からフェリーで15分ほどで着く。今回は一周道路があるということなので車で行ったが、猪が落とした石が方々へ転がっており […]
2023年6月10日 / 最終更新日 : 2023年7月1日 times 松本肇短編小説 短編小説ショパンの調べ【26・27】優曇華の花 3千年に1度咲くという、伝説の花、優曇華(うどんげ)の花が咲いていた。 辺り一面、白いフワフワとした、優曇華の咲いている中を、英雄と静子は、子供の様に飛んだり、跳ねたりしていた。 それは、フワリフワリと、ゴムまりが跳ねる […]
2023年6月10日 / 最終更新日 : 2023年6月17日 times 社会を明るくする運動 「社会を明るくする運動」入選作文【5】ごみといっしょに 尾道地区保護司会(木村修二会長)が行った第72回「社会を明るくする運動」作文・標語コンテストで表彰された作文を掲載する。 ごみといっしょに(小学校の部 尾道市入選作品) 土堂小学校6年 大石七花(ななか)さん なぜ犯罪が […]
2023年6月3日 / 最終更新日 : 2023年6月16日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【315】芸予要塞跡(竹原市忠海町大久野島) 芸予要塞跡(竹原市忠海町大久野島) 大久野島へ行くには大三島の盛港からフェリーに乗れば15分で着く。ただし車では上陸できない。 大久野島といえば、古くは毒ガスの島として、戦後は国民休暇村として、最近ではウサギの島として有 […]
2023年6月3日 / 最終更新日 : 2023年6月16日 times 松本肇短編小説 短編小説ショパンの調べ【25】秋芳洞百枚皿 あれ程ひどく、降っては積もり、積もっては降っていた雪も、ようやく終わりになりかけたとみえて、若葉の季節になろうとしていた。 「三寒四温とでもいうのでしょうか。幾分、暖かくなって、もうこのまま春になるのかと思えば、戻り寒波 […]
2023年5月27日 / 最終更新日 : 2023年6月6日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【314】芸予要塞跡(今治市波止浜町小島) 芸予要塞跡(今治市波止浜町小島) 「東海の小島の磯の白砂にわれ泣きぬれて蟹とたはむる」というのは啄木の有名な歌であるが、そんな感傷とは全く無縁な小島は波止浜から出るフェリーに、来島からさらに5分ほど乗ると着く。「こじま」 […]
2023年5月27日 / 最終更新日 : 2023年7月1日 times 因島で見た野鳥 因島で見た野鳥【158】ジョウビタキ尾羽を失う 写真①は、縄張り近くに来た別のジョウビタキを威嚇したジョウビタキ・メスである。 どこか違和感があるので、しばらく観察していると、写真②のように尾羽が脱落していることがわかった。 1月29日のことである。 「本連載【123 […]
2023年5月27日 / 最終更新日 : 2023年5月31日 times シマナミ海アソビ 尾道海属記念連載「シマナミ海アソビ」【14】カヤックをするための準備 穏やかな海とたくさんの島々のコントラストが美しいシマナミは、カヤッキングパラダイスです。今回は、シーカヤックの準備についてお話します。 はじめてカヤックを体験する人からの質問で多いのが服装です。 カヤックに乗ってパドルで […]
2023年5月27日 / 最終更新日 : 2023年6月6日 times 松本肇短編小説 短編小説ショパンの調べ【24】山口駅 家から山口駅まで、どのようにして来たのか静子は分からなかった。傘もささず、ずぶ濡れで走って来た静子の姿を、改札口の駅員達も、訝(いぶか)しがって見ていたが、丁度ホームへ入って来た、小郡行きの列車に飛び乗った。湯田温泉駅よ […]