三和ドックが外航船修繕参入 大型ドック・工場・事務所 相次いで建設進む
修繕専業の造船企業である(株)三和ドック(尾道市因島重井町、寺西勇社長)は、主に近海・内航船の修繕・改造を55年にわたりつづけてきたが、今年から外航船修繕に本格的に参入する。そのために新しい施設の整備を急いでいる。
5月末完成予定なのが、長さ220メートル幅45メートルの大型修繕ドック。7号ドックと名付けられており、6万3000トンの船舶が入渠可能である=写真。
さらに新事務所(本館)と新工場の建設が進んでいる。本館は地下1階、地上5階で7月完成。新工場完成は12月の予定。新たな従業員のための福利厚生施設整備も計画されている。
BWMS搭載工事
同社が外航船修繕への本格的参入を決断する契機となったのは、確実視されている、バラスト水管理条約の発効である。
バラスト水とは、航行する船舶を安定させるために船舶内に積み込む海水のこと。それが積荷を積むと不要になり、寄港先で処分されてきた。
ところが、とりわけ外航船の場合、その排水の生物の生態系への影響が憂慮されるようになり、それを防ぐために国際条約が検討されてきた。
その条約の要は、バラスト水処理装置(BWMS)の搭載工事。同社の事業拡大計画の中核をなすのも、その工事における設計と施工技術である。
新造船と異なり既存船へのBWMS搭載は、それが前提とされていなかったので困難を伴い、高度の技術レベルが求められる。
条約が発効した場合、工事期間は6年間。その短い期間に搭載を義務付けられている船舶は世界で7万隻とも言われている。
寺西勇社長 セミナーで講演
寺西勇社長は15日(土)午後1時、東京ビッグサイトで開かれる、シー・ジャパン2016の船舶海洋技術セミナーで、就航船へのBWMS搭載工事について講演を行なう。
「シー・ジャパン」は国内最大の国際海事展で、13日~15日に開かれる。
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