数奇な運命辿る本因坊秀策伝 市民劇団尾道テゴー座 因島公演 因北小子ども囲碁クラブ児童出演

NPO法人尾道てごう座(田島美鈴理事長、尾道市新高山2丁目2631-73、TEL0848-46-3552)は、11月9日(日)午後2時から因島市民会館大ホールで、因島が生んだ碁聖・本因坊「秀策・虎次郎ものがたり―神童の目」を公演する。

秀策、寺西右膳に連れられて江戸に上る

劇団が創立されたのは10年前。頼山陽の恋人だったといわれる女流画家平田玉蘊や作家林芙美子、画家小林和作ら尾道ゆかりの知名人を題材に演劇活動を続けている。平成12・15・18年には国民文化祭出演。今回で13回目。尾道市と旧因島市の合併協議事項の一つとして後代になり「碁聖」と仰がれる幕末の天才棋士十四世本因坊跡目秀策を顕彰する生家と囲碁歴史資料館建設があげられていた。

こうして全国の囲碁関係者の悲願だった本因坊秀策囲碁記念館(因島外浦町、TEL0845-24-3715)は昨年秋着工。今年3月末完工。展示品の整備期間を設けて9月27日オープンした。

尾道・因島合併 演劇文化の融合

この事業のバックアップの一助になれば―と、尾道テゴー座は今年の演目を本因坊秀策の数奇な運命を辿る生涯にスポットをあてることにした。

原作は「虎次郎は行く」著者庚午一生(本名村上幹郎、因島田熊町)脚本村上宏治(写真家、向島町)監修入船裕二(尾道市)プロデューサー田島美鈴(同)。

演出は富良野塾(倉本聰)に17年間いたという演劇プランナー・ドラマコーチ六条寿倖さん(福山市)が参加。稽古に熱が入る。

秀策幼少年期 兄弟児童主役

キャストは多士済々。因島からは因北小学校児童で公民館の囲碁クラブに通っている子供たちが参加する。碁を打ったことのない大人のスタッフにとっては力強い助っ人になっている。

なかでも、本因坊秀策の幼少年期の虎次郎を演ずる3年生の青木雄飛君と6年生の大河君(因島外浦町)の兄弟は前半の主役。月・木曜日には尾道市西御所の県営上屋2号倉庫の稽古場で発声の基礎から特訓。期待通りの子役の演技にこたえている。

後世、囲碁史に残る「耳赤」のエピソードを生んだ名場面で井上幻庵因碩の妻を演ずる四辻智子さん(四辻製作所、因島重井町)は初舞台。持ち前の物怖じしない性格で厳しい稽古場を明るくさせる存在。

一場七景で一生を描く

秀策ものがたりは、講談師役の中村防人さんの語りが流れをつくる。

「百五十年来の碁豪」といわれた天才が因島外浦町に誕生した。幼名虎次郎。後の本因坊秀策である。尾道の豪商、橋本竹下の目に止まり、三原藩公の後盾てで江戸本因坊家に入門したのは9歳だった。20歳で宗家の跡目を襲名。将軍出座の「御城碁」十九連勝という前人未到の記録更新中、34歳という若さで急逝したが、棋力だけでなく学徳にも優れ「碁聖」の名にふさわしい人物でした…と舞台袖の語りから第一幕が開く。

  • 第一場
    • 因北小児童の因島碁会場。
  • 第二場
    • 父輪三に連れられて秋祭りで賑わう尾道。艮(うしとら)神社の相撲見物に行く虎次郎。尾道の旦那衆と碁を打ち大人たちをびっくりさせ、天才・神童と騒がれる。
  • 第三場
    • 虎次郎、三原藩主浅野甲斐守忠敬と碁を打ち武士並みの扶持を与えられ召し抱えられる。虎次郎7歳。
  • 第四場
    • 2度目の帰郷から江戸本因坊家に帰る途中、大阪に立ち寄る。秀策16歳。世に言う「耳赤」の対局の場を再現する。ここまでの虎次郎―安田秀策は因北小の青木兄弟が主役を演ずる。
  • 第五場からの本因坊跡目秀策夫妻は村上博郁・珠子夫妻(尾道千光寺南斜面のチャイサロン・ドラゴン代表)。人に求められ、愛された偉大な碁打ちの足跡を熱く伝えてくれる。

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