因島・生口島の未来模索 まぜこぜ島づくり会議 河田健一さんに聞く

これからの因島・生口島について考えようと、「まぜこぜ島づくり会議」プレビュー会が9月12日、瀬戸田町で開かれたが、その事務局を務めた河田健一さんに話を聞いた。

河田健一さん

河田さんは38歳、福山市出身。グループホームオリーブハウス因島・瀬戸田所長。シーポート事務局長。

「島づくり会議」には次の12分野から21人が出席した。

柑橘農家▽名荷郵便局▽防災士会▽社会福祉協議会▽民生委員▽手をつなぐ親の会▽南部包括センター瀬戸田支所▽認知症家族の会▽クラシタ▽夢工房▽雑誌記者▽瀬戸田高校しまおこし事業部。

河田さんが介護職についたのは2000年のこと。介護の現場の厳しさ知り、心と身体のケアの必要性を痛感。3年後グループホームに就職し、認知症の入居者とともに炊事をしながら暮らし始めた。

2007年、オリーブハウス因島に管理者として赴任した。4年後オリーブハウス瀬戸田の所長に就任。

そこで彼がめざしたものは次の3点。

  • 第一に入居者が食べたい物を自由に食べられる。かれはそれを田舎式バイキングと呼ぶ。
  • 第二は夜間入浴の採用。
  • 第三に入居者の描いた絵などを展示し、地域の人に観てもらう。

シーポート設立

2011年、小規模介護事業所などが連携する活動集団シーポートを設立し、事務局長に就任。

その目標は、認知症の人たちがひとりでも自由に外を歩ける環境をつくることにあった。まず家族が孤立しないように地域全体の理解を広める努力を行なってきた。

そのために、映画会や講演会を開催した。一定の成功をみたが次の課題が浮き彫りになった。それは、認知症に関心を持ちえていない人たちにどのように理解してもらうかという問題である。

地域活性化こそ

認知症のサポートには地域の活性化が不可欠であることを強く感ずるようになった。

家族の側からすれば、認知症だけに関わっておれないという厳しい暮らしの現実があることに気付いた。そうした状況のなかで、身体介護を必要とする入居者が住みにくくなっている現実もある。

まぜこぜ島づくり会議

身体介護を必要とする入居者が住みにくくなっている現実もある。入居者があくまでも主体である。入居者ができなくなっていることを手助けすることが職員の役割である。

地域全体の理解が必要とされている。そうしたなかで、各分野で同じようなことで悩んでいることが分った。

自分のところではがんばっているが、横の繋がりがない。情報が伝わらない。その現状を変えていくために「まぜこぜ島づくり会議」を開催した。

「会議」の役割

「島づくり会議」で次のような成果があった。ボランティアを必要としている人、それを提供したい人が明らかになった。

今あるものを繋げていくかが肝心だ。いかに良い情報交換をするかが大切だ。介護は色々な分野と繋がっていることに気付く。諦めないでこの活動をつづけていく。

認知症の人と家族が安心して暮らすためには「住民力」が必要。生活のすべてを支援するために地域福祉マップの作成も検討している。

今年の11月7日に、「生まれてよかった 生きてきてよかった 希望が生まれる介護セミナー」を開催する。講演、寸劇、合同質問会などを計画している。

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