因島技術センター ぎょう鉄技能研修終了 新造船背景に士気高く

造船技術の継承と技術者育成を各企業共同でめざす因島技術センターは6日、(株)三和ドックでの5日間のぎょう鉄初級専門技能研修を終了した。船首などのために鋼板を曲げるぎょう鉄技術は尊敬すべき匠の技と呼ばれ、技術者育成が急がれている。

研修では、座学と実技を通して、ぎょう鉄における基本技能(プレスと線状加熱)を習得するとともに目的形状に合わせた加熱方法、型合わせ方法、修正方法を習得する。

2日の入校式は、9月23日に行なわれた20年ぶりの因島での大型船進水式をうけて、高揚した雰囲気のなかで行なわれた。

センター運営協議会の川路道博会長(内海造船因島工場長)は、「船をつくるかぎり必要なのがぎょう鉄技術。20年ぶりの進水式をしてみて、技術・技能は毎日使っていないと錆びついてしまうと痛感した」と、技術継承の大切さを力説した。

研修生を代表して因島鉄工(株)の大出晃弘さんが「早く技術を身に付け、現場で生かしたい」と決意表明した。また今回、青森県八戸市の北日本造船(株)から石田達郎さんが入校した。研修生の出身企業は次の通り。

内海造船(株)=4人▽(株)三和ドック=1人▽因島鉄工(株)=1人▽(有)宮地製作所=1人▽岩城造船(株)=2人▽向島ドック(株)=2人▽北日本造船(株)=1人、計12人。

因島技術センターは今年で8年目。修了者は全体で400人を越した。現在、初任者研修▽ぎょう鉄専門技能研修▽溶接・切断専門技能研修▽配管ぎ装専門技能研修の4コースを揃え、いっそうの充実をめざしている。新造船への期待が膨らむなかで、2007年問題をかかえ技術者育成が急務の各企業。最近の動向として技術センター研修修了者が企業内に定着しつつあるという。新造船から撤退した20年間のブランクは大きいが、わずかながら光が見え始めている。

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研修生決意表明をする大出晃弘さん

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中ピース・錐形・線状加熱試験

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