あからさまに「赤ちゃんポスト」を設置して少子化対策などと言うなよ

上村美智子
 この歌は、昨年(平成19年)の五月、熊本市にある慈恵病院に設備された「赤ちゃんポスト(こうのとりのゆりかご)」を素材に詠まれた一首である。歌の意味は、人間の子供を一つの「物」として扱い過ぎてはいないか、母が体を張り身を磨り減らして生み落したが、何かの理由によって育てられなくなった、お願いします。と「赤ちゃんポスト」の中に入れて置く。安易に子育てを放棄する。親は自分は食べなくて子に食べさせ、いつくしみ育ててこそである。「お願いします」、「やりましょう」でよいのでしょうか、と言う問いかけである。


 一方では、少子化大臣まで置いての、結婚・出産・子育てのマニュアル作りや産めよ増やせよの掛け声は出してはいるが、直接ではないが、「赤ちゃんポスト」と言うような、当面の赤ん坊の生命ほどは救えてはいるが、これから先はどうするかという内容である。
 平成20年5月24日の毎日新聞には、「赤ちゃんポスト」の預かりは17人、身元判明は9人とあった。14人が新生児、乳児2人、幼児が1人。身元は熊本県以外、中国、中部、関東からもあり、そのうち八人は身元が分からなかった。

【赤ちゃんポスト】
 親が育てられない赤ちゃんを匿名で受け入れる。ドイツなど欧州で導入されている。慈恵病院は、窓の一角に設けた扉(45×64センチ)を開け、保温設備付きのベッドに新生児を預けてもらう赤ちゃんが置かれると、ブザーが鳴り、職員は24時間待機して速やかに保護する。預ける前に相談するよう呼びかける手紙も置いてある。安全が確保されていることなどから、刑法の保護責任者遺棄罪には当たらないとされている。

(文・池田友幸)

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