因島捕虜収容所・英軍プリチャード隊長子息 25日、三庄町跡地を訪問

太平洋戦争下の因島三庄町にあった捕虜収容所に収容されていた英国兵捕虜のハロルド・プリチャード隊長の子息イアン・プリチャードさん(69)が25日、因島を訪問する。

イアンさん一行は午前中捕虜たちが強制労働についていた日立造船因島工場を見学。いんのしまロッジで昼食を済ませたあとに三庄町に向かい、当時英兵たちと交流のあった宮地定子さん宅を訪れる。つづいて、収容所跡、折古の浜、無量寺とゆかりの地を回る。

イアンさんは一昨年の11月、ロンドンの国立公文書館に父の日記・記録簿とともに保存されている写真2枚を公開するために日本に送った。それを受けて本誌はいち早く、昨年3月10日号の一面に掲載した。


隊列左端がプリチャード隊長

その写真はいずれも、解放された捕虜たちが海水浴をするために三庄町折古の浜にやってきたのを写したものである。隊長の記録には次のような記述がある。

 対日戦勝日の後、米空軍からの食料、充分な米、新鮮な野菜や肉によって、男たちは急速に体重が増していった。1945年9月15日の解放日まで、もっとも体調の良い約100人の男たちは、体操、水泳、フットボール、および行き帰りの行進にきちんと参加した。

当時県下には、向島町と因島三庄町に捕虜収容所があり、それぞれ192人185人が収容されており、日立造船の両工場で強制労働に就いていた。因島は昭和年に設置され終戦までつづいた。その間13人が死亡し、生き残った兵士たちは本国に帰国した。

平成10年から10年間にわたり元捕虜や遺族が因島や向島を訪れ、和解と癒しの交流が行われてきた。また日英同盟100周年植樹があり、昨年の因島空襲慰霊祭で死亡した兵士の慰霊が行われたことに対し、グレアム・フライ駐日英国大使が感謝のメッセージを寄せた。

訪問の主な日程

4月23日=新尾道駅着、24日=広島平和公園、25日=日立造船因島工場―収容所跡―折古の浜―無量寺、26日=日英友好モニュメント―向島収容所跡。

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