幼・小・中一貫因南学園 市会議員が予定地を視察 解消できない不安と不満

 9月8日から始まる尾道市議会定例会を前に、文教経済委員会(新田賢慈委員長11人)の議員が3日、土生町の因南学園建設予定地などを約2時30分にわたって視察し、平谷祐宏教育長の説明を受けた。同委員会には、楠見公史(三庄町)、田頭弘美(中庄町)、脇本初雄(瀬戸田町)の3議員も所属している。

 平谷教育長の説明は基本的に、教育委員会が5月29日に決定した「因南学園」(仮称)建設は住民から支持されているという観点からのものであった。それに対して議員から強い反論はでなかったという。

 教育長は住民の動きとして、田熊町区長会(村上好志区長会長)が7月13日に行なった亀田良一尾道市長への要望書提出を例にあげた。

 この要望書の内容は、因南学園建設によって空いた田熊中学校の一部を田熊町の生涯学習センターとして開放を求めるもので、田熊小中PTA以外の町内住民団体の連署によるものである

 しかしこの事例をとって住民が支持していると判断できるのか。市教委が取り付けたのはPTA役員や区長会役員を中心にした特定の住民層の支持である。

 市教委が「(仮称)因南学園設置概要」を発表した後も事態は変化しておらず圧倒的多数の保護者や住民は蚊帳の外に放置されたままである。

 議会は教育長の説明だけに甘んじず、住民の不安や不満にもっと耳を傾けるべきであろう。そうした声は行き場を失い、「合併して良いことは何一つもない」という不満が無視できないかたちで広がっていくだけである。

 市教委は、広島大学附属三原幼稚園・小学校・中学校の取り組みを基本として小原友幸同大学教授(因島高校出身)をアドバイザーにするとしている。しかし「小原教授が校長になり、平谷教育長が副校長になっても因南学園はうまくいかない」という厳しい批判があることも見逃してはならない。

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因南学園建設予定地の旧因島高校跡地

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