因島8瀬戸田3が加わり新尾道市議会45人体制へ 来年4月改選へ呉越同舟

尾道市への編入合併に伴う「生き残り選挙」第2ランドである増員選挙により因島8瀬戸田3の新市議が選ばれ、尾道市議会は45人の新体制に移った。これは定員45人を34人に絞り込む来年4月の改選時までの過渡的な体制で、いわば呉越同舟の状態とも言える。

最低の投票率

20060211b.jpg 因島選挙区増員選挙の第一の特徴は、投票率が74.23%と過去最低であったということである。これについて様々な要因が挙げられるが、増員選挙は合併に伴うものである以上、住民の合併に対する複雑な気持ちがそこに反映しているとも言える。

各候補者とも現状を打開することができなかった。争点が明快にならず、選挙戦は終始盛り上がりに欠けた。過去最低の投票率下で親戚・知人に頼る旧来型の基盤、労組・政党など強固な組織的基盤を持つ候補者が当選を決めた。

第二の特徴は因北勢が全員当選を果たしたということである。

第2位が田頭弘美氏(中庄)、第3位が村上泰通氏(重井)、第4位が吉田尚徳氏(外浦)、第5位が巻幡伸一氏(中庄)と4人全員が当選した。同時にこれは土生、三庄の大敗北をもたらした。土生町の金山吉隆氏、三庄町の楠見公史氏がかろうじて7位、8位を占めた。

第三の特徴は、日本共産党の岡野長寿氏のトップ当選である。前回とった753票の2倍以上の1646.127票を獲得した。革新不在の選挙、地域振興推進委員問題への住民の不満、田熊老人クラブなど地元支援などの要素が組み合わさった結果であろう。

来年4月改選

選出された新市会議員にとっての初舞台は、平成18年度当初予算案が審議される2月定例市議会である。とりわけ新市建設計画の内容がどこまで盛り込まれているか、因島・瀬戸田の新議員にとって手腕のみせどころである。

同時に休む間もなく来年4月には改選(定員34)が待ち受けている。市条例の改正がなければ尾道単一区で実施される。

左の表にあるように因島・瀬戸田議員人は7日所属する会派を決めた。5人が新会派「しまなみクラブ」を結成、3人が民主党系の「おのみちクラブ」、2人が保守系の誠友会、日本共産党1人と別れた。

来年4月改選は激戦が予想される。定員45人を34人に選びなおす選挙である。しかも前回の尾道市議選の結果などから見て、当選ラインは1400票台となろう。

橋代の逆風とストロー現象

尾道市議の切符を手にした因島選出8氏の思いは複雑だ。夢の架け橋が叶った島民は通行料金が負担になってきた。それまで港を中心に造られた島の集落は船から車社会への移り変わりで交通体系が変化。高校進学も島外が増えてきた。

島民が島外で買い物をする割合も拍車がかかっている。因島土生商店街は80年代後半の造船不況から賑わいが遠のき立ち直るきざしが見えてこない。新造船復活でほのかな期待が寄せられた矢先の合併という逆風。ストロー現象にどう対応するか課題山積である。

※ 票の○印は因島・瀬戸田の議員

(青木忠)

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