伝統受け継ぐ手造りの酒 大寒の好日選び初仕込み

 大寒を告げる風物詩となった「酒蔵の湯煙」―冷え込みが厳しい1月22日の夜明け前、備南酒造有限会社(尾道市因島田熊町、藤本久子社長、TEL0845-22-0523)の酒蔵の屋根から白い湯煙りが立ち昇った。


 かつて、因島だけで7軒の造り酒屋があったが、いまは「しまなみ海道」沿線島しょ部で生き残ったのは備南酒造だけになった。約100年の伝統にこだわり、自然条件をさぐりながら大寒の好日を選んで新酒の初仕込を重ねてきた。
 午前4時30分、ピーンと張りつめた洒蔵の釜に火が点火され、8時30分に蒸し器(大樽)のフタが開く。蒸気が天窓に向かって立ち昇る。梯子を掛けて蒸し米をスコップで木桶に移して運ばれる。ワラむしろの上にひろげられた布の上で冷されて、ころあいを見て麹(こうじ)室に寝かし、別棟の土蔵の醪(もろみ)仕込みタンクに移される。ゆっくりと酵母菌が酒米の糖分を分解してアルコールになる。この間、約30日間は産後の乳児を気遣うように夜も十分寝れない酒造りの日々が続く。3月1日には酒蔵を一般開放して恒例の「新酒祭り」が予定されている。

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