尾道地区保護司会「社会を明るくする運動」入選作文【4】「本当の礼儀」
尾道地区保護司会(楢原幸伸会長)が行った第64回「社会を明るくする運動」作文・標語コンテストで表彰された作文を掲載する。
「本当の礼儀」
山波小学校六年 安保真美さん
私は今、あることをしています。それは、礼儀です。礼儀には、あいさつなどがあてはまります。でも母は、「人がいやな気持ちになったら意味がないよ。」と言いました。
なら、本当の礼儀とは、どういうことだろうと思いました。辞典で「礼儀」という言葉を調べてみました。すると、礼儀は『生活する上で、人に対して失礼にならないようにするための作法』と書いてありました。
なら、お年寄りにバスなどの席をゆずれば、礼儀になるのでしょうか。本当に、お年寄りのことを考えていれば礼儀になるでしょう。でも、人から言われてゆずったり、いやいやゆずっても、それは、正しい礼儀ではないと思います。
話の聞き方も正しくないと、相手がいやな気分になってしまいます。人の話を聞くときに、ほかのことをしたり、ひじをついたりして聞いていると、これは、「あなたの話を聞くより、こっちの方がいい。」というふうに受け取る可能性があります。
そして、何よりも失礼なことは、相手が話しかけているのに、それを無視することです。怒られてからきちんとするのは、サーカスのライオンのように怖いからいうことを聞くのと同じことで、これは礼儀正しくない行動です。自分から行動して初めて礼儀正しいというのです。
もし、みんなが正しい礼儀をしていたら、みんなが仲良くなり、人を怒らせたりもせず、もしかしたら、戦争もなくなってしまうかもしれません。でも、人に対して、礼儀正しくない行動をしてしまうと、けんかの原因となり、人と人との関係が悪くなり、しだいに戦争へと変わってしまいます。
それほど、礼儀というのは、正しく使えば、みんなが幸せになり、まちがった方法や、礼儀を一つもしないと、みんなが不幸になり、いろんな人がきずつくことになります。だからこそ、礼儀というのは、とても大事なことなのです。
今の私にできることは少ないけど、小さいことから始めれば、いつかは大きくなり、その時は、礼儀正しくなっていると思います。
だから、今の私にできることを精いっぱいやっていこうと思います。これを、みんながやれば、きっと未来の社会は明るくなっていると思います。
私にとっての礼儀は、前までは、「とりあえず」とか「なんとなく」でやっていました。でも、礼儀について考えていると本当の礼儀がわかったような気がします。
私にとっての「本当の礼儀」は、人に怒られてやるとか、怖いからやるとかじゃなくて、自ら進んですることだと思いました。
私はこれからも、自分が今できることを精いっぱいし、大人になったら、礼儀正しくできるように、がんばっていきたいです。
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