尾道地区保護司会「社会を明るくする運動」入選作文【1】「平和な世の中に」

尾道地区保護司会(楢原幸伸会長)が行った第64回「社会を明るくする運動」作文・標語コンテストで表彰された作文を掲載する。027041

「平和な世の中に」

土堂小学校六年 森本航太朗さん

ぼくの夢は、新渡戸稲造のように世界の平和のために力を注ぎ、人の役に立つことの出来る人間になることです。

今世界では、環境問題や戦争、飢えなどさまざまな問題が起きています。これらの問題は、それぞれいろいろな事情がからみ合って起きています。しかし、それぞれの問題の元々の原因は自分たちのことしか考えない利己的な考えではないかと思います。

新渡戸稲造は、1920年から1926年の6年間国際連盟事務次長を務め、国際理解と世界平和のために努力しました。また、相手の気持ちを考え、礼儀を大切にする武士道という日本独自の考えを外国に紹介し、日本のすばらしさを海外の人に伝えました。

稲造は、国際連盟での仕事やその後の活動で、海外との対話を続けようと努力をしました。そんな彼は「太平洋のかけ橋になりたい」という言葉を残しました。自分の利益や名声のためでなく、日本と海外をつないで、良い世界を作ろうとしたのだと思います。

世界平和を願うならば、自分の損得や好き嫌いで物事を考えてはいけません。相手にとってどうか、社会全体にとってどうかという考えが必要です。これは相手への思いやりや、社会への正義感に根ざした考え方です。ぼくたちは、自分中心に物事を考えがちですが相手の気持ちになって考えることが大事なのです。

今世界で起こっている問題は、自分や自国の利益だけを考えて行動していては、解決は難しくかえって問題を拡大してしまうことになります。自分だけが良くても世界がダメになってしまえば、結局は自分に悪影響です。

苦しいとつい相手が原因であると考えがちですが、疑心暗鬼になるとその先に待っているのは争いです。

相手と対話を重ね、お互いの事情をよく知ることが問題の解決につながります。

ぼくは七歳から剣道をしています。剣道は他のスポーツとは違い、相手に勝つことよりも相手を思いやることが大切だと教えられています。これを武士道と呼び、正しいことを考える力、正しいことを行動に移す勇気、思いやりの心、礼儀作法など九つの教えがあります。これらの教えを実行できれば、利己的な考えを捨て自分の行動に責任を持つ人が増えると思います。そうすれば社会全体もよくなるはずです。

ぼくは、大人になったら世界平和のために力を尽くした新渡戸稲造のように国際連合で働きたいと思っています。そこで、自分の出せる力を全て発揮し、国際問題を解決して世界中の人々の力になりたいです。

そのために、ぼくは今小学校の児童会として朝登校してくる下級生などに石段であいさつをする「あいさつ運動」や、違う学年の人と交流し仲良くなるために、ドッジボール大会を企画して朝会時間に行なっています。

初めのころは、あいさつをしても下をむいたままだったけど、今では前まであまり交流がなかった学年とも話をするようになりました。

これからも人とのつながりを大切にして、世界中の人がみんな仲良く平和に暮していける世界を作りたいです。

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