平谷祐宏氏が逃げ切る 岡野敬一氏善戦の評価 予想を越えた批判票

  • 平谷祐宏 50117票
  • 岡野敬一 33958票
  • 無効票   3000票

 12年ぶりの尾道市長選挙は、異例ずくめの市長選になった。告示6日前、因島の岡野敬一氏の出馬表明。現職市長の選挙妨害ともとれる出所不明の怪文書。3000票という大量の無効票。合併1年4カ月、様々な思惑が交錯するなかで、新尾道市の実質初代市長に平谷祐宏氏(54)がなった。


 平谷祐宏氏は、亀田良一市長や経済界主流の支援を背景に、亀田市政12年の急激な転換を望まない住民層をまとめあげ、岡野氏の尻上がりの追い上げをかわして逃げ切った。
 後半戦では亀田色を後景に追いやり独自色を打ち出した。「未来ある子どもたちのために―手をつなごう個性豊かな地域と地域」と銘うったマニフェストである。にもかかわらず予想を越えた批判票の洗礼を受けることになった。
 3000票という異例の無効票も明らかな平谷氏敬遠票であり、住民の不満は深刻である。平谷マニフェストが選挙乗り切り策の総花的な美辞麗句に終わってしまうのか、それとも新尾道市の牽引策になるのか、厳しい市民の視線が注がれている。
 岡野敬一氏の善戦ぶりは選挙戦を活性化させた。しかし、あまりにも準備不足であった。全体を覆させるには15万の新尾道市は広く大きすぎた。今後の岡野氏の動向に注目したい。

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