新尾道市選挙区県議選 合併編入地域候補が躍進 共産住田候補一歩及ばず

 県知事後援会の裏金疑惑で渦巻く県政不信、選挙区再編、合併などの問題をかかえた県議選での住民の審判が下された。道州制構想の議論が進むなか、県の存在意義が問われる選挙でもあった。(写真は開票風景)


 投票率は59.10%。旧尾道市の4年前の57.19%を2%近く上回ったが、要因の一つに合併効果があげられ、地域別にみれば、軒並み下がった。旧尾道市は、54.33%。旧因島市は77.70%が65.77%へと10%以上も下がった。御調町をのぞき、向島町、瀬戸田町も低調であったと言える。
 終わってみれば大方の予想通りの結果であった。自民現職3人、吉井清介氏(48)、高山博州氏(53)、松浦幸男氏(64)、民主・連合広島推薦の新人金口巖氏(52)が当選し、共産新人の住田哲博氏(65)があと一歩にまで迫った。
 また合併という観点からみると、編入3地域、旧因島市・御調町・向島町出身の候補の健闘が目立つ。
 選挙戦は争点のない、主張がかみ合わない、地域と地盤に依拠したものになった。そのうえで各陣営とも自らの特色をだすことに智恵を絞った。
 吉井清介陣営は終始、陣営を引き締めながらのたたかいになった。6候補のなかで、抜群の旧尾道市における知名度を武器にトップ当選を果たした。新尾道市のホープの位置を不動にしつつある。
 高山博州陣営は、御調町という周辺部出身のハンディを逆手にとって、早くから旧尾道市、瀬戸田町などへの進出をはかり、その成果が得票に現れた。とりわけ旧尾道市域での地盤形成に成功したと見られる。
 松浦幸男陣営は、県議会最大会派の幹事長の重責を担いながらの選挙戦になった。そのための出遅れは支持者をやきもきさせたが、最後は5期にわたる激戦でつちかってきた自力を発揮した。
 とりわけ、「島の県議を守れ」を合言葉に、造船景気で自信を回復しつつある主要企業の応援をバックに躍進した。「島から本土に戦いを挑んで勝つことは難しい」というジンクスを破ったとの評価もある。
 当初から「4位を狙う」と公言し、堅実な選挙戦を展開した金口巖陣営。佐藤公治元衆議院議員のてこ入れもあり、初陣を飾った。労組票、出身企業票、地元票を手がたくまとめた。
 一万票の大台に乗せた住田哲博陣営の健闘が光る。6000と言われる共産基礎票に4000票も上乗せした。これで市会議員選挙での3候補当選は確実になったとの評価が固まった。

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