「社会を明るくする運動」入選作文【1】更生者を同じスタートラインへ

尾道地区保護司会(木村修二会長)が行った第72回「社会を明るくする運動」作文・標語コンテストで表彰された作文を掲載する。

今、僕にできること(小学校の部 尾道市長賞)

日比崎小学校6年 藤井陽菜(ひな)さん

私は作文のテーマの犯罪や非行を起こした人の立ち直りやその後の人生についてあまり深く考えたことがありませんでした。そこでまずは犯罪を起こして刑を終えた人のその後の生き方を調べてみました。

刑務所を出所した人を待ち受ける一つ目の試練は就職活動です。ネットでその人のことを検索すれば何をしたかはすぐに分かってしまいます。そのような人を雇いたいと思う会社はあまり多くないでしょう。というコメントを見つけました。私はそのコメントを見て納得の気持ちよりもぎ問の気持ちになりました。きれいごとと思われるかもしれませんが刑務所を出所した人だとしても一人の人間にはちがいありません。それをなぜ今のその人自身を見ようとせず過去のあやまちだけを見てその人を決めようとするのでしょう。犯罪を起こした人よりも自分たちが更生者への考えを改める必要があると思いました。

そして二つ目の試練は更生者への差別、いじめ、へん見です。私もこの作文を書く前までは更生者に向けてのへん見がありました。ネットでコメントされているような怖い、あまり関わりたくない存在になっていました。多分ほとんどの人がそのように思っているでしょう。でも私は思いました。そういう意見があるからこそ刑務所から出所した人がかがやける場所がうばわれているのではないかと。たくさんの人が怖そうな人とは離れて生きたいと思います。ですが怖いからいじめるということは絶対に違います。自分の勝手なへん見にしばられていじめる。それこそが一番のおろかさであり、悲しい人間だと私は思います。その人が本当に怖い人なのかどうかは自分は知らないのですから。ですが更生者に目を向けない社会ではなく、更生者も自分たちと同じスタートラインから人生を始められるような社会であるかどうかが大切だと思っています。

しかし周りの人間だけが悪いとは私は思えません。当然更生者だからといって犯罪や非行をした事実が変わることはありません。だからあやまちをおかす前に友達や自分がその人を止めてあげられるような環境作りが私は大切だと思います。私も友達が軽いいやがらせを人にしているのを見たことがあります。

ですがその時の私は、「やめようよ。」その一言が言えませんでした。友達のいやがらせがばれ、周りにへん見を持たれる前に友達にしてあげられることはなかったのでしょうか。友達がしたことは当然あやまちです。ですが私がしたことは見て見ぬふりです。私のようなくやしい気持ちになる前にあやまちを指摘してほしいです。

更生者を全てでなくてもいい、少しでも受け入れられる社会にしていきたいです。

第72回「社会を明るくする運動」作文・標語コンテスト 表彰者の皆さん

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