ふるさとの史跡をたずねて【303】村上義弘公碑(今治市吉海町名田居高龍寺)

村上義弘公碑(今治市吉海町名田居高龍寺)

しまなみ海道が完全に開通する前は、島内の橋と橋の間は一般道を通ったことが因島、生口島、大島ではあった。大島の大島北インターチェンジと南インターチェンジの間の国道317号線を通った時、南インターチェンジ近くに、高龍寺の石柱を見た記憶のある方も多いと思う。

今回は、その高龍寺である。高龍寺は伊予大島四国八十八ケ所の33番札所で、住職在住の四本寺と呼ばれる札所の一つであり、納経帳や納札を購入することもできる。本四国の寺名では雪蹊寺である。

高龍寺の境内には「贈五位村上義弘公碑」と書かれた大きな岩が立っている。大正八年秋の陸軍特別大演習の時に贈られたものである。

この時には、青影山の城主、南朝の忠臣村上義弘として因島からも推挙されたのであったが、義弘の菩提寺である愛媛県の高龍寺の方へ下賜された。当然、因島から異議は出されたが覆ることはなかった。その折の熱気を今に伝えるのが中庄町光平の青影登山道脇にたつ耀古騰今(ようことうこん)碑で、本連載第33回で紹介した。

写真・文 柏原林造

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