「社会を明るくする運動」入選作文【12】高齢者と向き合う

尾道地区保護司会(村上俊昭会長)が行った第71回「社会を明るくする運動」作文・標語コンテストで表彰された作文を掲載する。

高齢者と向き合う(中学校の部 尾道市入選作品)

日比崎中学校3年 岡本愛充(めぐみ)さん

私は最近、テレビで「万引きをした人の中で、高齢者の割合が増加してきている」というニュースを見た。私は気になったので続きを聞くことにした。するとその高齢者の中でも、大半の人がお金には困っていない方ばかりなのだと言う。

私はこのことについて、もっと詳しく調べてみることにした。

調べてみて分かったことは、高齢の万引き被疑者のうち、離婚・死別による独身者が約50%をしめていてることが分かった。私はこれは孤立した状態だと歯止めが効かなくなり、万引き行為をしやすくなるのではないかと考えた。

次に、万引きをする理由と考えられていることは大きく3つあり、1つ目は生活が苦しいと感じている、2つ目はリスク意識が低い、3つ目は人間関係が薄いということだ。

ではどうすれば、高齢者の万引き事件を減らすことができるのか。

1つ目の生活が苦しいと感じている人たちが万引き行為をしていることに関しては、予防をすることができる。単に「非難すべきは社会」と決めつけるのは単純すぎる。高齢者の中でも同じ困難を抱える人のほとんどは罪を犯さない。つまり、経済的困窮を改善するだけでは、劇的な効果は望めないということだ。ならばどこに犯罪を減らす鍵があるのか、それは人間関係の薄さというところにあると思う。高齢者にとって独居や、周囲からの孤立、家族がいてもほとんど連絡を取らないという点から、万引きが生きがいになっているケースが多い。そして近年、高齢者人口に占める1人暮らしの割合はだんだん増加している。

これらのことをふまえ、私たちには何ができるのか考えてみると、それは「高齢者との関わりを増やすこと」だと思う。私には祖父母がいる。片方の祖父母とは一緒に住んでいるが、もう一方の祖母とはなかなか連絡もとれず、会いに行くことも少ない。しかし、これからはできるだけお手紙を出したり、毎年長期休みに会いに行くなど、自分のできる精一杯の関わりをもっていこうと思った。また、血のつながっている祖父母らだけでなく、地域の高齢者と関わりをもつことも効果的であるのではないかと考える。まずは、通りすがりにあいさつをするところからはじめてみようと思った。

こういった高齢者に関する問題に向き合っていくことは、高齢化社会に生きる私たちにとってとても大切なことだと思う。孤独に苦しむ高齢者の方々のために、そして自分や自分の大切な人の未来のために。

第71回「社会を明るくする運動」作文・標語コンテスト 表彰者の皆さん

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