村上水軍の「軍楽」の研究【18】第二章「軍楽」史の考察

『古事類苑 兵事部』(神宮 一九八四年、四六・五〇)
「兵法雄鑑[二十八座備]」(一六四五年、北条氏(一六〇九~一六七〇年)が編纂した兵法書)

この図では貝と太鼓が大将の近くに置かれており、金はない。この配置は、大将の命令をすぐに全軍へ伝えるためだと考えられる。


「兵要録」(一六六六年、長沼宗敬(一六三五年~一六九〇年)によって書かれた兵法書)

この図では鼓、角、金が隊長の近くに配置されている。角は恐らく平安時代までの史料に見られる「大角」「小角」のことだと考えられる。これは、『兵要録』の著者である長沼宗敬が中国の兵法を基にこれを書いていることから、鼓吹の影響を受けているためであろうと思われる。

第四節『本朝軍器考』の記述

本節では、江戸時代に新井白石によって書かれた『本朝軍器考』についての考察と、「軍楽」史の考察をする。

『本朝軍器考』(新井 一七四〇年、 二八~三〇)

新井白石によって書かれ、一七四〇年に刊行された『本朝軍器考』は、古代の軍器の起源沿革を考察したものであるが、その中に「金鼓類」として、金(鉦)、鼓、大角、小角についての考察がされている。新井は、『日本書紀』や『令義解』等多数の文献資料の記述を挙げ、音具について考察している。

神戸大学国際文化学研究科 山本詩乃

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