「社会を明るくする運動」入選作文【3】思いやりをもつこと

尾道地区保護司会(村上俊昭会長)が行った第71回「社会を明るくする運動」作文・標語コンテストで表彰された作文を掲載する。

思いやりをもつこと(小学校の部 尾道地区更生保護女性会会長賞)

日比崎小学校6年 福本健人さん

あの時だれも席をゆずることはできなかったのでしょうか。

ぼくは、みんなが思いやりのある行動を増やしていけば明るい社会の実現につながると思います。

今から約二年前、家族で旅行に行ったとき、ぼくたちは帰るために、京阪神地区を走っている快速電車に乗っていました。

ぼくは、京都駅から運転室の後ろで前から景色を見ていました。電車の中は、時間が経つとともに少しずつ乗客が増えていきました。席はどんどんうまっていき、つり革や手すりにつかまる人も多くいました。そのため、京都駅から立っていたぼくはずっと立ちっ放しでした。

列車は西へと進み、兵庫県に入りました。まだ車内は混雑しており、ぼくは座ろうと思いましたが、周りに空いている席がないので、仕方なく立っていました。大阪駅の次の駅に到着したところで、ドアが開くとホームから何かをたずねているような声がしました。その方はお年寄りで、行き先を聞いているようでした。列車に乗るとドアの横にある手すりにつかまって立っていました。ほとんどの人は席をゆずるどころか、気にもしていない様子です。結局、そのお年寄りは、座ることができず、立ち続けたまま神戸駅で降りてしまいました。ぼくはなんだか心の中がもやもやしました。ぼくが思うには、周りの人にも席をゆずろうとする考えはあったのだと思います。しかし、「他の人がやってくれるだろう」という考えや、「断られたらどうしよう」という考えがあったからだと思います。

別の日、ぼくは京都府の木津駅から兵庫県の尼崎駅を結ぶ路線を走っている快速電車の長いいすにすわっていました。列車が二十駅ぐらい進んだところで、赤ちゃんをかかえてベビーカーをひいた人が乗ってきたのです。その人は、席が空いていなかったので立っていました。この路線は、カーブが多くけっこうゆれます。そのため、ぼくは少し心配になりました。すると父が、「席をゆずるよ。」と、言ったので二人で席をゆずりました。このとき、ぼくは、席をゆずって良かったなと思いました。なんとなくうれしい気持ちになりました。インターネットで調べていると席取りに関するマナー違反がトラブルにつながるという記事が目に入りました。こういうトラブルが犯罪につながっていくのではないかと思いました。

この経験を通して、社会を明るくするためには、それぞれが思いやりの心をもつことが大切なのではないかと考えました。思いやりをもつことで、自分の心も明るくなるし、社会も明るくすることができる第一歩になるのではないでしょうか。

第71回「社会を明るくする運動」作文・標語コンテスト 表彰者の皆さん

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