75歳老人のフーテン 2019東北の旅【100】敦賀港

9月20日(金)⑤敦賀港

敦賀(つるが)港とおぼしき方角に15分程行くが、港が近づく感じがなく人とすれちがうこともない。

やっと自転車に乗るおばさんに出くわし、「港の方角はこの方角でいいのか」と尋ねるがめんどくさそうな様子で「そうだ」と言って去ってゆく。

また歩き始めるがいっこうに港が近づくといった雰囲気はない。

しばらく歩くと夫婦のような年配のカップルに出くわし、地図を示しながら港の場所を尋ねる。彼らは横浜から来た観光客だったが、地図を見ながら親切に教えてくださった。何の事はない、私は港に沿った道をひたすら横に歩いていたのだ。

この旅ででくわした東北の人たちはみんな親切な人であったが畿内に入ったとたんこれである。まいってしまう。

方角を変えるとすぐ海に出た。港に着くと日は陰ってしまった。

港には不思議なほど漁船は少ない。イカ釣り船は出漁していたとしても少なすぎる。漁協も水揚げ市場もすでに閉めてもぬけの殻である。

岸壁で若者たちがイカを釣っている。

港の側面に沿って歩いて行くが海上保安庁の船が数隻岸壁や桟橋に停泊している。その先の波戸には大きいので2千~3千トン船が数隻停泊して貨客船も交じっている。沖には防波堤が見える。

その頃になると暗くなってしまった。港の探索は全くの不完全燃焼になってしまった。あの道に迷うことがなければもっと見られたのに残念である。

後になって知ったのであるが、私が目にした防波堤の向こう1500メートルほどの所にも、長さ1500メートルの防波堤がある。その側面の岸壁は工業港になっておりまた日本海の長距離フェリーの発着場になっている。暗くなって敦賀港の全貌を確認しないで退散したのである。残念至極である。

田中伸幸(因島田熊町)

敦賀港(福井県敦賀市)にて

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