創業明治37年 二神愛國堂の歩み

尾道市因島土生町に本店を構える文具店「二神愛國堂(ふたがみあいこくどう)」は、1904年(明治37年)創業してから117年。

初めは、現在の愛媛県西条市あたりで「コウゾ」を原料に和紙を製造して、近隣の島々や尾道などに卸売をする二神紙工を営んでいたという。二神(ふたがみ)という姓は、愛媛県松山市沖の忽那(つくな)諸島9島の1つである二神島出身。

現在の土生町に出店し、卸売を開拓したのは二神初治さん、1915年(大正4年)のことである

ちょうど同じ時期に、愛媛県から土生町に移り住み店を構えた人々がいた。愛媛県人会が自然とでき、二神初治さんも集まりによく顔を出しては親睦を深めていたという。

当時の土生町は、造船業の活況や各地から働きに集まる職人で賑わい、他所から来る人々に寛大で暮らしやすかったと言われている

現在の店主は、二神勇さん(86歳)。尾道市日比崎町出身で、縁あって養子に迎えられ現在に至る。畑違いの仕事から、文具店を任されるようになったが、今日まで続けられたのは、ひとえに地域の人々に恵まれ助けられたからと振り返る。

二神勇さん

また「因島郷土民俗史料館」を因島重井町小田浦に作り、歴史の伝承に努めた。以前に、早稲田大学の研究者が史料館を訪れ探し求めていたものがあったらしく、史料をダンボール3箱分貸し出したことがある。史料館は残念ながら現在は閉館中。

店に、古い道具類を探して職人さんが時々訪ねて来る。例えば、製図に使う「バッテン」など先日も喜ばれたという。これらはどんなに古くなっても、使える限り捨てずに大事に保存している。今の若い人には、見たことも聞いたこともない優れた道具類がたくさんあると、勇さんは語る。ショーウィンドーには、電卓の元祖とも言えるものやタイプライターなど懐かしい品々が展示されている

それらを大事に保存して後世に伝えていければと願っている。

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