「社会を明るくする運動」入選作文【15】正義の心の差別

尾道地区保護司会(小川曉徳会長)が行った第70回「社会を明るくする運動」作文・標語コンテストで表彰された作文を掲載する。

正義の心の差別(中学校の部 尾道市入選作品)

久保中学校1年 中濵佑成さん

「明るい社会」

この言葉の意味は、僕にとって差別の無い社会と言う意味に受けとめられる。しかし、今現在、少なくとも日本では差別が起きている。

例えば昔、しょう害を持った人たちが入社しようとすると、点数を落として、他の人の事を優先して入社させていたと言う事件があった。さらに、現在もコロナに感染した人たちを気持ち悪がったり、地方に帰省した人に、きょうはく状のような紙をおくったりして差別したりしている。このような大きな火じゃなくても、差別の火の子は、どこでも起きている。

僕も自分がそんな悪い意味のソーシャルディスタンスをとられたらいやになるし、にげ出したくなる。

そう言う意味のソーシャルディスタンスをとっていては、世の中は一つも今の状況からぬけ出せないと思う。では、なぜそのようなソーシャルディスタンスを取るのだろう。僕の予想では、みんな始めは良かれと思いやったのだと思う。入社する人を落としていた人も、始めは他の人たちに迷わくがかからないようにと、会社全体の事を考えていたと思うし、コロナ感染をした人を差別したり帰省した人を差別した人も、自分の周りの人を守りたい、これ以上感染者を増やすまいと、正義の気持ちしか持たずに始めたのだと思う。しかし、これだけで大丈夫なのか、もっと予防しないとと正義のヒーローが、悪とうの気持ちになってしまっている。

しかし、そんな自分の気持ちだけを優先してしまっては、その人たちはどう思うのだろう。しょう害者だってそうして生まれたくて生まれたり、ケガをしたわけじゃないし、コロナに感染してしまったりした人も、なりたくて感染したわけではない。それでも不安だったらその強い正義心を相手の心に向けてはどうだろうか。

そうすれば、自分は今なにをしていて、相手はどんな気持ちでいるのかが分かる。そうすれば自然と相手を助けてあげられるような言葉も出てくるはず。そうすれば相手も、相手の気持ちを理解して自分の行動に気を付け始めて、誰も傷つかずに解決すると思う。

また、差別されている人も、日々の行動を気を付け改め、どうしてなったのかを見つけ反省しなければならない。

このように差別をしている人は自分の行動をふり返り、相手を他人事にして自分優先にせずに、相手の気持ちを心で受けとり、相手のほしい言葉と自分の言いたいことも、自分の欲しい言葉と自分の言いたい事を、自分なりに優しく言うこと、また差別されている人も自分のいけない所を、ちゃんと直そうとし、相手も理解する努力をする。そうして人と人とが支え合えば、そのような心の悪のソーシャルディスタンスもなくなると思う。

そしてこの危機をおたがい助け合い支え合いながらのり越えた時にこそ、僕の思う「明るい社会」に一歩近づくことが出来ると思った。

第70回「社会を明るくする運動」作文・標語コンテスト 中学生の部表彰者の皆さん

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