75歳老人のフーテン 2019東北の旅【66】ニューあわしまに乗船

9月17日③ニューあわしまに乗船

「高速艇きらら」が欠航になっているので1時間以上の待ち時間が生じてしまった。とりあえず切符売り場に行き切符を買うが、波の高さ3メートルと告げられる。乗船者名簿を書くことが義務付けられている。波の高さ、乗船者名簿このあたりが瀬戸内海と大きく違っている。

待合室には30人程度の乗船者らしき人がいる。その半数以上は旅行者のように見受けられる。6~7人の作業服の男達、5~6人の地元の人らしき人、スーツ姿の男性が3人程いる。待合室の外にも10人以上の若い男女がいる。若者のグループ中には大きな荷物を持っている者が何組かいるが、その荷物はテントや寝袋のように見える。粟島でキャンプをするようだ。釣り竿らしきものを持った人もちらほら見受けられる。

ニューあわしまに乗船

「ニューあわしま」への乗船が始まるが、瀬戸内海の連絡船とはまるで違う外観はキレイで立派である。内装は豪華で清潔、何よりも大きさが違う。瀬戸内海の因島で生まれ、島で育ち、島を離れたのは二十歳前後の6~7年、おまけにその因島は造船の島として全国に名が通っている。その上趣味はマイボートでのクルージングとくる。立派な船に乗るとテンションがあがる。船の隅々まで歩きまわってしまう。

船は出航する。波が2メートルの高さで船が揺れますのでと注意喚起の船内放送が流れる。港の中は静かに航行していたが外洋に出た途端、衝撃を持って船が揺れ始める。デッキに立っていた私の周囲の若い娘達は悲鳴を上げて船室の中に逃げ込んでゆく。これだけ揺れると船室に限ると私もそれに続く。船室の隣には船酔い用の大きな洗面所が備えられている。二人程それを抱え込んでゲロをしていた。私は船には慣れているのでその心配はなかった。

そうこうしながらも定刻通りに粟島(あわしま)に到着した。

田中伸幸(因島田熊町)

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