ふるさとの史跡をたずねて【233】一番霊場改築寄付碑(因島大浜町霊山寺)

一番霊場改築寄付碑(因島大浜町霊山寺)

因島四国八十八箇所霊場は、『ふるさと三庄』によると、「明治45年(1912)因島重井町の大師講連中の発起で島内八十八ケ所に堂宇を設立し、大師入寂の旧3月21日を期して巡拝を始めたのが始まりである」ということである。それから既に百年以上が経過しているのだからお堂の多くは再建、あるいは再再建されているであろう。

灯台近くにある因島大浜町の一番霊山寺も、立派なお堂で、これが明治末年のものとは考えにくいので、再建されたものだということは一目でわかる。古いお堂を私は知らないのだが、防波堤のない海岸にあったということだ。そして現代のものは防波堤の内側には昭和59年(1984)に建てられた。

さて、お堂の前には写真のような「第一番霊場改築寄付芳名」の石碑がある=写真㊧

筆頭は「一、金二百円久保田権四郎」である=写真㊨

ところで久保田権四郎翁は昭和34年(1959)11月に亡くなっておられるので、この石碑が現在のお堂が建てられた時のものではないことは明らかであろう。すなわち海岸のお堂が改築された時のもので、現在のお堂とは関係なさそうである。

写真・文 柏原林造

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