「社会を明るくする運動」入選作文【10】傷つく人を減らすために
尾道地区保護司会(小川曉徳会長)が行った第70回「社会を明るくする運動」作文・標語コンテストで表彰された作文を掲載する。
傷つく人を減らすために(中学校の部 尾道市教育委員会賞)
瀬戸田中学校3年 大竹優花さん
最近、コロナウイルスのニュースで世間が暗い状況になっている中、もう一つ世間に大きな影響を与えたニュースがありました。
それは、女子プロレスラーの方が自殺をされたというニュースです。これは、その方が出演されていた番組での言動に対する、ネットでの誹謗中傷が起こした出来事だそうです。
この出来事を受けて世の中の様々な人たちが自分の考えを持ったと思います。私もこの出来事を受けて自分の考えを持つことができました。
まず一つ目に私が考えたことは、今の時代、画面をタップするというその行為により、世界中に自分の書いた意見が広がってしまうということです。もちろん、誹謗中傷のターゲットとして、その書き込みは届いてしまいます。良い意見も悪い意見もどちらも届いてしまうのですから、ネットへの書き込みは本当に言葉選びを慎重にするべきだと私は考えます。例えば、「このくらい別に大丈夫でしょ。」と思って書き込みをするとします。たった一人の意見だけでその人の心が傷つくかどうかは分かりませんが、大勢の人からの一言は重なると本当に大きなものになります。それでその人の心が傷ついたなら自分だってその内の一人だから立派な加害者になってしまいます。
二つ目に考えたことは、たとえ誰かに悪いイメージや意見を持ったとしても、それを自分の心にしまっておくという選択肢は絶対にあるということです。私の考えですが、今回のような誰かを自殺においこんでしまうというのは、悪い意見がその人に見えてしまったから起こったことだと思います。だから、自分の意見を心にしまうという選択肢を選ぶことも時にはものすごく大切だと思います。しかし、今の世の中本当にたくさんの誹謗中傷で溢れているので、これを失くすというのはなかなか難しいです。しかし、たった数人からでも誹謗中傷をやめることで少しずつネットの状況は変わっていくと思います。今回の出来事により私のようにネットの書き込みなどへのことについて考えた人が増えたはずです。少しでも、傷つく人を減らせていけるといいです。
そして三つ目に私が考えたことは、これらの問題はものすごく私たちにとっても身近であるということです。例えば私たちの身近なところで言うと、いじめ、陰口などがあると思います。自分たちが軽い気持ちで言った言葉だったとしても相手にとっては、コンプレックスだったり、触れてほしくない部分だったり、ということは本当にありえると考えます。こういったことを失くすためにも、「自殺した人がいるんだ。まあ私には関係ないけど。」と人ごとで終わらせるのではなく、「私もこれから発言には気をつけていかないと。」などと、自分のこととして考えるような人が増えていけばいいのだと思います。私は今この作文を書きながら、改めて自分の言動についてきちんと考えることができたと思います。
このように私は、今回の出来事を受けて、ネットでの書き込みについてや、自分の言動についてのことなどたくさんのことを考えることができました。
そしてこれからの社会を明るくするためには、誹謗中傷などを減らすことが必要であると私は考えます。そのために、私たちは今一度、自分と向き合って自分の言動を改めるべきなのではないでしょうか。
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