「障害者福祉ひとすじ」旭日小綬章受章 副島宏克さん(因島土生町)

春の叙勲は、広島県内でさまざまな分野で顕著な功績をあげた101人が対象になり、「社会福祉法人若葉」総合施設長で「全国手をつなぐ育成会」元理事長の副島(そえじま)宏克さん(因島土生町・75歳)=写真=が、旭日小綬章を受章した。

長崎造船大学船舶工学科を卒業し造船マンとして働いていたが、障害のある長女の小学校入学をきっかけに、障害者福祉に携わってきた。

親として保護者として、先頭に立って「障害のある子が住み慣れた地域で育ち、働き、生活する」ために闘う日々であった。それは今も続いていると話す。

2007年、知的障害者の親たちでつくる全国組織「全国手をつなぐ育成会」の理事長となった。

障害者の処遇が措置から支援に移行する時期に厚生労働省や文部科学省と議論し見直しに携わった。設立した障害者施設「社会福祉法人若葉」は、創立30周年を迎えた。

40年前に「因島市手をつなぐ親の会」で行っていた「障害児の療育・教育問題」「社会参加して活動する場所」親から離れて生活体験をする場所」「地域での生活を支援する家族支援」などを社会福祉法人「若葉」が引継ぎ、公的な事業として基盤を整えてきている。

「しかし完了ではなく『すべての人が地域社会で普通の生活をする』という社会福祉法人若葉の運営理念を追い求めて、さらに推し進めていきたい。尾道市因島を福祉の島にすることを目標に、偏見と差別との闘いはこれからも続く」と副島さんは決意を語っている。

社会福祉法人「若葉」のあゆみ

  • 1980年 因島市手をつなぐ親の会発足
  • 1982年 就学児童のボランティア・スクールバス運営。当時の因島ライオンズクラブが寄付した8人乗りバスで、重井西港まで。船に保護者とともに三原港まで。県立三原養護学校本校のスクールバスで登校
  • 1985年 小規模作業所「であいの家」因島椋浦町に開所
  • 1990年 社会福祉法人「わかば」法人認可
  • 1991年 知的障害者通所授産施設「因島であいの家」因島大浜町に開所
  • 1993年 グループホームわかば「蘇功」開所
  • 1997年 グループホーム「家老渡」開所
  • 1998年 コミュニティ・ケアセンター「じゃんぷ」開所。グループホームわかば「白滝」開所(介護型)
  • 1999年 高齢者デイサービスセンター「かざぐるま」開所。在宅介護支援センター・高齢者デイサービスセンター・高齢者ホームヘルパーステーション・ケアマネセンター
  • 2000年 グループホームわかば「郷」開所(介護型)
  • 2001年 知的障害者通所授産施設「ドリームズ」、高齢者・障害者地域生活総合支援センター「はばたき」開所
  • 2004年 高齢者デイサービスセンター「はばたき」開所
  • 2005年 ホームわかば「田熊」開所
  • 2006年 介護タクシー事業所「わかば」運営開始
  • 2008年 ホームわかば「丸池」開所
  • 2011年 短期入所事業所「ドリームズ」、ホームわかば「仁井屋」開所
  • 2012年 「すまいる」開所。就労継続支援B型事業所「すきっぷ」開所
  • 2013年 放課後等デイサービス「ハーモニー」、児童発達支援事業所「ハーモニー」開所
  • 2014年 ホームわかば「外浦」開所
  • 2016年 「因島北認定こども園」開所

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