「社会を明るくする運動」入選作文【8】いじめや暴力の無い未来へ向けて

尾道地区保護司会(小川曉徳会長)が行った第70回「社会を明るくする運動」作文・標語コンテストで表彰された作文を掲載する。

いじめや暴力の無い未来へ向けて(小学校の部 尾道市入選作品)

因北小学校6年 玉井陽喜さん

いじめや暴力、虐待などのニュースを、テレビで見ることがあります。世間では「暴力を振るった人は厳しく罰するべき。」「虐待をした人には、やり返してもいい。」という意見がありました。

ぼくは、このニュースを見て、とても悲しく思いました。同時に、暴力を振るった人は、どんな気持ちだろうか、とても疑問にも思いました。

もし自分の友達や家族が、傷つけられたら、その犯人が誰かに傷つけられ世間から見放されてもいいとも思いました。

しかし、ぼくとは違う思いをもつ人がいました。その方は、「犯人にも、心のケアが必要。犯人は、自分なんか人に必要とされていない、自分は、何をやってもダメだ、と自分に対しての価値を低く見ている。だから、不満を言うことなく、がまんして、がまんしていただけなんだ。また、犯人はかつて被害者だった場合もある。そういう人は、しっかり心をきれいにしてあげれば立派な人になれる。そういう人を、しっかり見てあげる事が、今必要とされているのではないか。」とおっしゃっていました。

この話を聞いて、犯人は「自分なんか必要とされていない。」

と自分の価値を低く見て、誰かに傷つけられたことがある人なんだと思いました。犯人は、心に苦しさや悲しさをため、後悔だけをつのらせ、他人も同じようなつらい目に合わせてやりたい、という気持ちに変わっていくのだと思います。そして、犯人の家族や友人は「もっとこうしてやれば…もっと大事にすれば立派になれたのではないのか。」と、とても悲しむことになるのだと思いました。

しかし、ぼくは、犯人の苦しみを、簡単に「分かるよ。つらいよね。」などと言うことはできません。自分の価値が低いと感じている人が、一人でも少なくなり、自分に自信をもてる人が一人でも増えてほしいなと思います。そこで、ぼくは二つの案を考えました。

一つ目は「自分なんて必要ない。」と思う人を集め、そのような人たちで一緒に過ごすという考えです。人は、だれかに頼らなければ生きていけません。だから、そのような人たちは「協力」を学ぶべきです。みんなで協力して過ごすことにより、その人たちは、自然とだれかに必要とされます。そうすれば、自分に対する価値が高まるのではないかと思います。

二つ目は、心のケアをしてあげることです。自分の価値が低いと感じている人へ「あなたは必ず必要とされている。」「君は大切な一人の人間だ。」と、とにかく向き合ってあげるのです。

家族でも友人でも、その人を励ましてあげれば、一歩ずつ前向きになれると思います。

しかし、まだ小学生のぼくにできることは限られています。

いろいろ考えた結果、まずは、みんなに頼ろうと思いました。

始めは、相手がいやな気持ちになるかなと思っていましたが、誰かに頼られると「自分は誰かに頼られているんだ。」と思えるのではないかと考えました。「ありがとう。」と言われると、誰かの役に立てて嬉しく思えるのではないでしょうか。

ぼくは今、学校でいじめを無くす活動に取り組んでいます。

このように、助け合いを広めていくと、学級や学校、地域や社会が楽しくなると思います。ぼくは、学校内から、少しずつ変えていきたいです。

犯罪をしてしまうのはいけないことです。被害者は犯人の事を許せないと思います。しかし、犯罪を減らしていくには、人に寄り添い、心のケアをすることが必要とされていると思います。この考えを忘れることなく、これからを生きていきたいです。

第70回「社会を明るくする運動」作文・標語コンテスト 小学生の部表彰者の皆さん

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