創業百年芳醇に幕引き 備南酒造蔵出しセール

白冠原酒「本因坊」で愛飲家に支えられてきた尾道市因島田熊町の備南酒造(有)=藤本久子社長(82)=は後継者問題などから経営持続が困難になり今年度で閉鎖を決め2月22・23・24の3日間、「蔵出し原酒謝恩セール」を行ない創業百年の幕を閉じる。

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傍目八目

創業百年といえば大正2年(1913)にさかのぼる。愛媛県伯方島から酒造りの水脈を求めて御調郡因島田熊村の勘兵衛川の水脈を発見した藤本嘉三郎さん。名水にあたり小踊り。島方の杜氏や職人を集めて酒造りを始めたのが「白冠」のはじまり。

地元の人はカンベイさんが水路を造った小川をいつしか「神戸川」と呼ぶようになったらしい。もっとも幕末から明治にかけて千石船が米や塩を運んだ運賃は「米俵」で支払われていたようで、船主は米に付加価値を加えることなどから着眼。因島だけで七軒の「造り酒屋」が誕生した。

その中で生き残ったのが備南酒造。2代目は広大醸造科卒の藤本淳一氏(故人)が養子縁組。白内障をわずらってからは夫婦2人3脚で手造り醸造をかたくなに拘り、しまなみ海道唯一の造り酒屋を守り続けたが杜氏兼社長の久子さんが腎臓を患い、後継者がいないので創業百年を機に酒蔵を閉じることになった。

謝恩セールは22・23・24の3日間だが、蔵出し720ミリリットルと1.8リットル各千本限定特価売出しと無料試飲会で幕を閉じる。

(村上幹郎)

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藤本淳一氏と久子さん(2002年備南酒造新酒祭りにて)

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