「社会を明るくする運動」入選作文【3】保護司の仕事

尾道地区保護司会(小川曉徳会長)が行った第70回「社会を明るくする運動」作文・標語コンテストで表彰された作文を掲載する。

保護司の仕事(小学校の部 尾道地区保護司会会長賞)

日比崎小学校6年 山本大貴(だいき)さん

犯罪や非行に走った未成年者のめんどうを見るのが保護司の役割です。ちなみに保護司とは、地域社会の中でボランティアとして、犯罪を犯した人や非行に走った人たちの立ち直りの援助や、地域住民からの犯罪や非行の予防に関する相談に応じ、必要な助言、指導を行うなど、更生保護行政の重要な役割を担っています。ぼくは、その保護司の仕事をしている、広島に住むおばあちゃんの話を読みました。

おばあちゃんが保護司を始めた理由は、子供が中学生の時にしていたPTA活動で、補導された生徒たちを警察に迎えに行った時、非行少年への接し方が上手いと、警察官から保護司になることを勧められたからです。

おばあちゃんは、犯罪や非行に走った子供たちにご飯を作り続けていました。その理由は、ある一人の少年との出会いがきっかけでした。

その少年とは、シンナーがやめられないという中学二年生の男子生徒でした。少年は、おばあちゃんが担当するまでだれが注意しても言うことを聞きませんでした。おばあちゃんが話を聞いて行くと、少年は
「水の一ぱいでももらえたら話を聞く。」
と言ったのです。それからおばあちゃんは、少年にジュースを飲ませたり、ご飯を食べさせたりするようになりました。すると、少年はシンナーを吸っていた本当の理由を教えてくれました。

「シンナーを吸っていると、お腹がすいていることを忘れられる。」
と。この時おばあちゃんは、初めて「非行」と、「子どもの空腹」につながりがある事が分かり、これ以降、おばあちゃんは、子供たちにご飯を作り続けています。

ぼくは、この本を読んで、非行、犯罪をした子供たちに、手を差し伸べる保護司という仕事を知りました。犯罪を犯した人が立ち直るためには、保護司や、いろんな人の手が必要だと思いました。この本を読む前、ぼくは、犯罪や非行を犯すのは、親がお金がなくて犯罪や非行に走るのかと思ったけれど、お腹がすいているから走ることもあるのだと分かりました。また、未成年者が犯罪を犯した場合は、少年院に入ると思っていたけれど、保護司処分になる時もあることを知りました。一度犯罪や非行を犯した人が社会にもどってきても、あまりかかわりたくなかったけれど、この本を読んで多くのことを知ったので、今度からは、犯罪や非行のイメージだけで偏見をもたず、そんな差別をやめようと思いました。

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