続・井伏鱒二と因島【1】その作品に表現された「因島」

はじめに

私は私の勤務する因島高校の平成22年度の課題研究で「井伏鱒二と『因島』」と題し生徒たちと半年間研究に取り組んだ。

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広島県庁の井伏鱒二の肖像画(晩年)


このテーマで研究を始めたきっかけは因島島内でも井伏鱒二が大正時代に三庄に滞在していたという事実はあまり知られておらず、散在する資料を一つにまとめるという軽い気持ちからであった。

研究の内容は井伏の自伝の『?肋集』から井伏が因島に滞在することになったいきさつ、井伏と関わった方々の証言、さらに井伏の初期の作品『岬の風景』に注目した。
特に、当時井伏と関わった方々はほとんど亡くなっており、証言等は全文掲載するように心がけた。

ところで「せとうちタイムズ」の青木記者のご好意により「せとうちタイムズ」に全文掲載していただいた。この全文掲載をきっかけにして反響も少なからずあり、また「井伏と因島」をテーマとした課題研究の再要請もいただいた。しかし、生徒たちと合同研究を再開することを試みたが、なかなか校内事情等もありやむを得ずこういう形で発表することになった。

第一章 大正十年~大正十一年

(1)井伏作品に表現された大正末年の「因島」

井伏は大正十年秋から早稲田大学を休学して、約半年間、因島三庄町の土井医院=写真下=に滞在した。

井伏作品には、この期間に体験をしたものを中心に「因島」に関すものが三十数作品ある。

兵庫教育大学前田貞昭教授がまとめた『井伏鱒二と中・四国路』(2006年ふくやま文学館)の資料に詳しく掲載されている。

その多くの「因島」に関する作品の中から90年前の当時の人々の生活ぶり、風物、産業などがうかがえるものを『井伏鱒二全集全28巻別巻2』(筑摩書房1996年11月~)(以降新全集と呼ぶ)から挙げてみたい。

(石田博彦)

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