75歳老人のフーテン 2019東北の旅【46】弘前城

9月14日③弘前城

弘前(ひろさき)に着く。ここでは弘前城にいくことにする。駅前で若い娘のグループがきつい津軽訛りでさわいでいる。弘前は青森より都市として引けを取るが大学があるせいか若者が多いい感じがする。弘前城に向かってバスに乗る。町中を通るが都会という雰囲気はあまり感じられず、地方の中堅都市といったところである。

城の前に着く。城の中に入るが城域は前もって想像していたよりはるかに大きかった。しかも2重3重の堀に囲まれている。

三の丸の公園広場で高校生らしき男女数十人のグループふたつが、対抗するように揃いの派手なはっぴを着て踊り狂っている。それを応援する男子が振れるのかと心配するほど大きな大漁旗のような旗を振っている。エネルギッシュである。通りすがりの人にあれは何事かと尋ねると、よさこい踊りの練習しているのだという。

よさこい踊りの練習している高校生グループ

青森の人たちは雪が融けるとエネルギーがほとばしるといわれる。ねぶた祭りもしかりである。若い高校生にもその風土に育まれたものがあるのだろう。

私は旅行をするとよく城に行くがその多くは公園などがあり、そこを歩く地元の人からそこはかとなくそのまちの風情がわかることがあるからだ。それは繁華街を歩くのとは違う、素朴さが感じられるからだ。もちろん町の歴史を知ることが出来るのも魅力である。

迷いながらもやっと本丸に到着する。三層の天守閣は城の規模に比較して小さい。

弘前城本丸

しかも天守閣の石垣が崩れかけ天守閣は移動されて、現在も石垣は工事中である。テレビのニュースで見た現場である。

工事中の石垣

この城には櫓や門や堀に架かる橋など遺構がそこそこに残っているが、平城で幾重にもめぐらした堀とその周りのさほどに高くもない石垣、それに囲まれた城域が往時を偲ばせてくれるのが一番の魅力のような気がする。

本丸を出て、城に入ったところに戻ろうとするがまた迷ってしまった。方向音痴はまことに困る。城外に出てもそこがどこなのかまったくわからず、通りすがりの人にタクシー会社の電話番号を聞き、タクシーを呼び弘前駅まで運んでもらった。

田中伸幸(因島田熊町)

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