因島で見た野鳥【98】ウミアイサ

ウミアイサのメス

カモ目カモ科の一種で、全長オス59cm・メス52cmの鳥。北半球の中北部で繁殖し、温帯地方で越冬する。日本には、冬鳥として渡来する。

鳥名の由来辞典(菅原・柿澤)によると、アイサとは、カモ科のウミアイサ、カワアイサ、ミコアイサなどの総称で、奈良時代から「あきさ(秋沙)」の名前で知られていた。室町時代から言い易いように「あいさ」と呼ばれるようになり、江戸時代になると、主に湖沼に住む「かわあいさ」や小型の「みこあいさ」と、主に海に住む「うみあいさ」と区別して呼ぶようになったとのことである。「あきさ」は、秋頃に渡って来るので、「秋早(あきさ)」を語源とする説がある。

カモ科の中で、いわゆる、潜水採餌(海)ガモはよく潜水するが、主に水棲植物や貝類を食べるのに適応して太いクチバシをしている。ウミアイサは、他のアイサと同様に、潜水して、主として、魚類を捕食するため、クチバシは細くて先端が曲がり、魚を逃さないようになっている。オスの頭部は緑色で、首は白く、胸は茶褐色、腹部は白い。脇には、雨覆や次列風切の白い翼帯が見え、背は黒いとされている。メスは、頭部は茶褐色で喉が白く胸は灰色、体は灰褐色である。オス、メス共にクチバシは赤い。頭には、ボサボサに見える冠羽があり、メスの冠羽は短い。

写真は、12月に撮影したもので、因島では初見である。遠方であったため、画像が不鮮明であるが、ウミアイサのメスと判断した。

1月21日に、因島中庄町の沖に鳥山が出来て、多数のユリカモメやカンムリカイツブリがハンティングをしていたが、ウミアイサと思える1羽も混じっていた。(1月21日・記)

写真・文 松浦興一

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