ふるさとの史跡をたずねて【214】大出万吉翁頌徳碑(因島重井町重井幼稚園)

大出万吉翁頌徳碑(因島重井町重井幼稚園)

われわれ卒園生の間では「上の幼稚園」、正式には「学校法人重井学園 重井幼稚園」の園舎に隣接して「大出萬吉翁頌徳碑」と書かれた立派な石碑が門扉の外からでも見える。「キリストを信ずる者は死すとも生くべし」と左側(東側)の面には書かれている。

大出万吉氏は大阪で人力車を引いていたが、水害に会い避難所となったキリスト教会の心温まる応対に感動してキリスト教に改信した。67歳であった。明治36年、教会を建設しようと郷里重井村に帰り布教活動を始めた。幸運なことに、福音丸で島々を伝道中のビッケル船長と出会い大正5年まで周辺の島へも布教活動を行った。

日本バプテスト同盟によって大正9年に私立重井幼稚園が設立され、翌年園舎が完成した。福音丸のマストが遊戯室の柱に使用されている。

その万吉翁ゆかりの幼稚園に1年間通えたことは良い経験だった。しかし純農村の子供たちにとっては、キリスト教のありがたい教えもただ珍しく「アーメン ソーメン」とはしゃぐだけだった。半年もすれば慣れたせいか、クリスマスに行われる恒例の劇はわかりやすく、聖書の中にそのシーンを見つけては今でも懐かしく思い出す。

大出万吉翁のご尽力にもかかわらず、キリスト教と仏教の違いがわからない人は多いのか、いまだに白滝山では伝六がキリスト教と仏教などから「一観教」を作ったと書かれている。そのように言うことが双方に対して背信であり背教であることもわかっていないのは嘆かわしい。伝六生存中にも伝六没後にも、「一観教」を名乗った宗教者集団は存在しなかったし、そしておそらく現在も存在しないと思う。もし読者の中に「一観教」の信者であるという方がおられたら、そのキマイラのような宗教がどのようなものなのか是非教えていただきたい。

写真・文 柏原林造

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